クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

471話 確実な一歩

 俺たちは、色々と決意を決めたあと、ミラと瑠璃さんの友好を深めるため、色々と話した。その際、俺は、ひとつ思い出したことがありミラにその話題を持ちかけた。
「そう言えばミラがここにいるってことはお父さんとお母さんとちゃんと会えたんだな。」
「あ、はい。竜斗のおかげでお父様もお母様も元気そうにしています。」
「ははっ、そりゃ良かった。」
「………今度、ちゃんとお礼しますね。」
「いいよ、お礼なんて。今さっきも言ったが俺は、みんなが笑顔になれるような世界にしたいんだ。俺の手の届くところなら助けてあげたいって言っただろ。ミラのお父さんとお母さんは、俺の手の届くところだったから助けたんだよ。」
「そうは言ってもお礼をしなくては私の気が済みません。なのでぜひ、お礼をさせてください。」
 ミラは、決意の籠った目をして俺を見る。
「…………はぁ、分かった。その目をしたミラは、絶対に引かないからな。」
「はいっ!何をお礼としましょうか。竜斗、私になにかして欲しいことはありますか?」
「………してほしいこと………ん〜………特にないな。」
「…………では、私の方で考えておきますね。」
「あっ、でも、それはこの戦争を無事終えたあとでいいからな。」
「はい、それはちゃんと分かってます。竜斗へのお礼も大切ですが今は、この戦争を終わらせることが第1優先ですからね。」
「分かってるならよし。」
 俺は、そう言ってこの話を一旦終えると隣にいる瑠璃さんがなにかモゾモゾとしているのが分かった。
「ん?瑠璃さん、どうかしたの?」
「あ、その…………あの、ミラさん、ここにお手洗いってどこにありますか?」
 あ、トイレだったのか。
「あ、気づかなくてすいません。案内するのでついてきてください。」
「は、はい。」
「竜斗、少し空けますね。あ、あんまり変なところは触らないでくださいね。」
「分かってるよ。さすがにそんなことはしない。」
「あ、あの………」
 瑠璃さんは、ずっと我慢していたのか、もう我慢の限界とでも言うようにミラを急かした。
「あ、すいません。では、こちらへどうぞ。」
 ミラは、瑠璃さんを先導して部屋を出ていった。
 さて、1人になっちゃったな。
 よし、筋トレ………はやめておこう。瑠璃さんが帰ってきた時に怒られてしまいそうだ。
(マスター、暇でしたら時間魔法の練習をしてみたらいいのでは?)
 時間魔法の練習?まぁ、確かにあれが上手く使えるとすっごい楽に戦闘ができるな。竜と戦う時もだいぶ使えたし。
(時間魔法は戦闘だけ使えるわけじゃありません。)
 ん?そうなのか?
(時間魔法をさらに高度に熟練すると時間を巻き戻すということも出来るんです。)
 時間を巻き戻す!?そんなことできるの?
(出来ます。………と言っても時間魔法にその効果があるだけで成功した例がこの現実世界ではありませんが。)
 そんなに難しいってことか。
(そうです。ですが、もし、それを習得できたならばマスターのなくなった腕も元に戻すことができます。)
 た、確かにそうか。
(それにどんな怪我や病気でも治す……というよりも元々そんなものがなかったことに出来ます。)
 とんでもなく便利だな。
 でも、今の俺にできるのかな?
(今は出来ないでしょう。ですが、確実に一歩一歩練習していけばいつかは出来ることでしょう。マスターのことですから。)
 ははっ、信頼されてるな。
(私のマスターですからね。信頼しない方がおかしいです。私は、無理なことは無理と言います。)
 そうでした。
 それじゃ、ナビの言う通り時間魔法の練習をするか。

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