クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

470話 決意

 ミラにある程度大雑把にあっちの星で起こったことを話した。
「それは……大変でしたね。」
「ああ。それとごめんな、連れて行ってあげるって言ったのに置いていってしまって。急な出発でミラに声をかける時間がなかったんだ。」
「はい、その時はものすごく怒りましたが………本当にものすごく怒りましたが……」
 2度言わなくても………
「ですが、こんなに長く帰ってこないから怒りが不安に変わってものすごく心配しました。」
「………ああ。本当に悪いと思ってる。」
「………もう痛くないのですか?」
「ん?あ、ああ、もうだいぶ痛みも治まった。向こうでも結構よくしてもらったからな。」
「そうですか。それなら良かったです。」
「それでな……ミラに紹介しなくちゃいけない人がいるんだ。」
「紹介しないといけない人?」
 俺は、瑠璃さんの方を見る。
 瑠璃さんは、いつでも準備万端ですとでも言う風にコクリと頷いた。
 俺は、それを見て瑠璃さんに掛けている透明化のスキルを解除した。
「この腕を治してくれた俺の恩人であり、向こうからの使者でもあるんだ。」
「初めまして。逢坂瑠璃と申します。今回はこちらの国と和解できるかどうかのために見学に来ました。」
「………………」
 ミラは、急に現れた瑠璃さんを見て目を見開いて驚いている。
「突然の訪問に迷惑だと思いますがよろしくお願いします。」
「え……あ、は、はい?」
 ミラは、まだよく状況を理解出来ていないらしい。
「瑠璃さんには俺の透明化のスキルで一時的に透明になってもらってたんだ。」
「あっ、そういうことですか。」
 やっぱりか。ミラは、何か理解できていない顔をしていたが瑠璃さんが突然現れたことだったようだ。
「そういえば竜斗は、そういうことが出来たんでしたね。久しぶりに会ったので忘れていました。」
「まぁ、こんな理解できない能力だもんな。」
「あ、あの………」
 瑠璃さんが置いてきぼりを食らってしまいどうしたらいいのかオドオドとしている。
「あ、ごめんなさい。えっと、逢坂瑠璃さんでしたね。………竜斗と名前の特徴が似てますね。」
「ミラに前に話したことあるよな。俺が異世界人だってこと。瑠璃さんもそこの出身で俺と同じようにここに召喚されたんだ。」
「なるほど。そういうことですか。……ルリさん、私はこの星の姫でミラと申します。こちらこそよろしくお願いします。早くこの戦争を終わらせるためにお互い持てるべきの力を尽くしましょう。」
「は、はい!こちらの世界はまだ来てそれほど時間は経っていませんが向こうの世界では王城にいた人々はいつも緊張感を持っていました。もう少しみんなが楽しめるような世の中にしていきたいです。」
「はい、私もです。」
「っと言っても向こう側も結構ためらいがちなんだよなぁ。」
「やっぱりそうですか?」
 俺がそう言ってため息を吐くとミラが不安そうにこちらを見た。
「ああ、あっちにもあっちなりの理由があるんだよな。」
「やはり和解というのは難しいのでしょうか。」
「………そうだとしてもどちらかの星が不幸になるのは俺は嫌だ。だから、難しいとしても俺は頑張るよ。」
「私も頑張ります!」
「………そうですね。私は何弱気になっていたのでしょう。みんなが笑顔になれるような世界にする。………でしたよね、竜斗。」
「ああ、そうだな。みんなが笑って楽しく過ごせる世界にしたい。俺の手の届くところならみんな助けてあげたい。そう考えてるんだ。」
「とっても素敵な考えです。私も頑張ります。」
 俺たちは、そう言って改めてこの戦争を終わらせるために決意を固めたのだった。

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