クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

468話 再会

 ミラたちの星へとやってきた俺たちは、まずはミラたちと合流しようと空洞へと向かったのだがそこには俺宛の置き手紙しかなく、そこにはいなかった。
 その置き手紙にはミラたちは今、王城で過ごしていると記されていたので俺たちは、さっそくその王城へと転移した。
「ここがお城かぁ〜。」
 いきなり王城の中に入ると不審者と思われかねないので王城へと続く道の途中に転移したのだ。
 瑠璃さんは、首を上げて王城を眺めていた。
「それじゃ行こうか。」
 俺は、そう言って前へ進むため、瑠璃さんの手を握っている自分の手の力を緩める。
 だが、俺の手は、瑠璃さんの手から離れることは無かった。
 俺が手の力を抜くと瑠璃さんが逆にぎゅっと力を入れてきた。
「………あ、あの、瑠璃さん?」
 俺が首を傾げて瑠璃さんを見てみる。
 すると瑠璃さんは、顔を真っ赤に染めてプルプルと震わせていた。
「ま、まだ……少し不安……だから………ね?」
 瑠璃さんは、そこまで言うと瞳をうるうるとさせて俺を見つめた。
 目で語るとはこのことか。
「分かった。でも、今の瑠璃さんの状態は俺以外には見えてないからずっとこのままだと不自然だから、王城までだよ?」
「う、うん!大丈夫!ちゃんと分かってるから。」
「そっか。なら、行こっか。」
「うんっ!」
 瑠璃さんは、嬉しそうに頷くと俺の横に来て一緒に王城まで歩くのだった。
 そして、王城の門までやって来ると門番の人と目が合った。
「ん?あんたは………」
「お久しぶりですグルーズさん、ガルさん。竜斗です。ミラ様からここに来るように言われたのでやって来ました。」
 俺は、瑠璃さんの手を離して門番として立っている2人に頭を下げた。
 この2人は、確か、避難場所でも門番をやっていた人たちだ。
「あ、ああ、竜斗か。あの後、突然いなくなったからみんなで探し回ったりして大変だったんだぞ。どこに行っていたんだ?」
「えっと、ちょっとやらなきゃいけない事があったのでそちらに行ってました。急な要件だったので何も言わずに飛び出してしまったことに関しては本当に悪いと思ってます。」
「まぁ、いい。無事そうでなにより………って、その腕どうしたんだ!?」
 グルーズさんは、俺の左腕がないことに目を見開いて驚いた。ガルさんも何も言ってこないけど目を見開いて驚いている。
「その要件先で少しトラブルがあってそこで腕をやられちゃったんです。」
「だ、大丈夫だったのか!?」
「ええ、回復とリハビリに少し時間がかかってしまったのでここに来るのがこんなに遅くなっちゃったんです。」
「そ、そういう事だったのか。普通に生活できるくらいには回復したってことでいいんだよな?」
「はい、全然動き回っても大丈夫です。」
「そんなことないからね。まだ、完治したわけじゃないんだから。」
 瑠璃さんから唐突にそんなことを言われるが今は、2人には瑠璃さんの姿は見えないのでここで話してはいけないと思い無視をすることにした。
「ミラ様もだいぶ心配なさっていたから顔を見せてあげてくれ。」
「この腕を見せたらさらに心配させちゃうと思いますが……」
「まぁ、そこはしっかりと説明をするんだな。でも、顔を見せないよりはマシだろ。案内するからついてきてくれ。」
「分かりました。」
「それじゃ、ガル、ここ、頼むぞ。」
「ああ、任せろ。」
「それじゃ、行くぞ。」
 グルーズさんは、そう言って王城の中へと俺を通してくれた。瑠璃さんも遅れないように俺のすぐ横でついてきている。
 そして、王城の中を進むこと約10分。
「ここがミラ様のお部屋だ。今さっきまで作戦会議をしていた様子だったが今さっき、部屋へ戻っていく姿が見えたからきっとここにいるだろう。」
 グルーズさんがそんなことを話していると部屋の中から足音が聞こえてその後すぐに扉が開かれた。
「誰かいるのですか?」
 部屋の中から現れたのは久しぶりに見るミラだった。
「ミラ様、竜斗が帰ってきたのでお連れしました。」
「っ!?竜斗!?」
 ミラは、俺を見た瞬間に俺へと抱きついてきたのだった。

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