クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

467話 久しぶりの荒野

 瑠璃さんと共にミラのいる星へとやって来た。
「………ここが……」
 目の前に広がるのは瑠璃さんたちのいた綺麗に緑が生い茂っているところとは真逆で草木は枯れて土も荒れている。人が住むには酷すぎる空間だった。
 俺たちは、前の星を夕暮れ時に出発したのでこの星では今、朝を迎えたところだ。
 瑠璃さんは、目の前に広がるのは光景を見て絶句している。
「りゅ、りゅーくん、こんなところに人が住んでるの?」
 当たり前のように浮かぶ疑問だ。そんな疑問を俺に問い掛けてきた。
「ああ、そうだよ。ちゃんと人は住んでいる。………っと言ってもさすがにこんなところに住んでいるってわけじゃないからな。」
「ここ、一体どこなんだろ?」
「それは分からないが……とにかくミラのところに行ってみるか。」
「そういえば前にも聞いたことあるけどミラって誰なの?」
「この星のお姫様だ。」
「お、お、お姫様!?」
「そんなに驚くほどか?」
「驚くよ!りゅーくんって普通の一般人だよね!?なんでそんなりゅーくんがお姫様と関わるの!?」
「まぁ、それには色々と事情があるんだ。」
「そ、そうなんだ……で、でも、とりあえずそのミラ……様?のところに行けばいいの?」
「そうだな。今、どんな状況か分からないからな。」
 一旦転移してあの空洞に戻るか。
「瑠璃さん、今から転移のスキルを使うからまた、手を握って。」
「あ、うん。そういえばりゅーくんも使えるんだったよね、転移のスキル。」
「まぁね。それじゃ、行くよ。」
 俺は、しっかりと瑠璃さんの手を握りしめて転移した。
 そして、次の瞬間、また目の前に広がる光景が変わった。
 今度は、薄暗い洞窟の中だ。
「ここは、よく俺たちが作戦を立てたり寝泊まりしていた場所だ。」
 でも、今は避難者の場所まで行ったからもうここは使わなくなっちゃったかもな。
 俺のそんな予想が当たったらしく部屋の中には人影がひとつもなかった。
 その代わりにテーブルの上に1枚の紙があった。
 その紙にはきれいな字でこう書かれていた。
 竜斗へ
 突然いなくなってものすごく心配しています。今は、私たちは王城で過ごしているので戻ってきたのなら顔を見せてください。
 ミラより
「やっぱり王城で暮らしてるみたいだな。」
「王城かぁ〜………なんだか緊張するなぁ〜。」
「あ、その前に一応念の為に瑠璃さんには透明化のスキルを掛けていいかな?」
「透明化?なんで?」
「自分たちの敵の星から来た人だからね。ちゃんと説明をして出てきて欲しいんだよ。」
「そっか。うん、いいよ。バンバン掛けちゃって。」
「バンバンは掛けないよ。」
 俺は、そんなことを言いつつ透明化のスキルを瑠璃さんに掛ける。
「よしっ、これで大丈夫だろう。それじゃ、行こっか。」
「う、うん。」
 俺と瑠璃さんは再び手を握り転移をした。
 あぁ、この後きっと怒られるかなぁ。
 俺は、そんな不安の中、眩い光へと包まれていくのだった。

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