クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

463話 慣れ

 俺が竜との戦いから目覚めて約1ヶ月が経った。
「あ〜、だいぶこの国に滞在してるなぁ〜。」
 俺は、ベットで横になりながらそんなことをボヤく。
 正直、この国に滞在するのは長くても一週間程度だと思っていたがまさかこんなに長くなるとは。
 まぁ、俺がこんな状態だから仕方ないけど。
 でも、あれから1ヶ月が過ぎたんだ。毎日、瑠璃さんから治癒魔法を掛けてもらっているだけあってだいぶ回復してきた。
 左腕のない生活にもだいぶ慣れてきた。
「ミラの事だからきっとすごい心配してくれてるんだろうな。」
 それに今の状態で帰ったりなんかしたらさらに心配させてしまうだろう。
 まぁ、今考えても仕方ないか。
 俺は、ベットから起き上がりこの頃の日課である右手だけの腕立て伏せをすることにした。
「………1………2………3………4………5……」
 数を数えながら腕立て伏せをしているとドアからノック音が聞こえた。
「はい、どうぞ。」
 俺は、腕立てを止めることなくそう返事した。
「りゅーくん、朝食持ってきた……よ?あっ!また、腕立てやってる!」
「あ、やば。」
 瑠璃さんは、持ってきた朝食をテーブルの上に置いて俺を見た。
「やば、じゃないよ!もうっ!まだ、りゅーくんは、安静にしてなきゃ!完全に治ったわけじゃないんだから!」
「あ、あはは。」
 俺は、慌てて腕立てを止めて笑って誤魔化した。
 フリルさんは、若いからいい事だとか言って許してくれたが瑠璃さんは、なかなかに厳しい。
「りゅーくん、不満そうな顔をしてるけど?」
「もう治ったことだしそろそろこういう筋トレをしていかないと体が鈍っちゃうよ。」
「リハビリは、私が考えてあげる。りゅーくんは、すぐに無茶しちゃうから。」
「無茶なんてしてないだろ?」
「それが無茶と分かってない時点でダメだよ。」
「………分かった。まぁ、俺の治療もほぼ瑠璃さんがやってくれたから瑠璃さんに任せる。」
「はい、任されました。」
 瑠璃さんは、笑顔でそう言うと「じゃあ、何からやろっかなぁ〜。」と楽しそうに呟いていた。
「………って、その前に朝食、朝食。今日は、オムレツだよ。」
「毎回毎回持ってきてもらって悪いな。」
「ううん、これくらいなんでもないもん。それじゃ、一緒に食べよ。」
「ああ、そうだな。」
 瑠璃さんは、あれからずっと俺の部屋まで朝食、昼食、夕食を持ってきてくれて一緒に食べている。
 最初の頃は俺があまり上手く食べれなかったので食べさせてもらった。
「りゅーくん、だいぶ食べるのにも慣れてきたね。」
「まぁな。これも瑠璃さんが俺の練習に付き合ってくれたおかげだよ。」
「そ、そんなことないよ。私、どうせ暇だし、それにりゅーくんから魔法も色々と教わって私のためにもなったからね。」
「そっか。また、いつでも魔法の練習には付き合ってあげるからね。」
「あ、ありがとう。」
 俺たちは、そんなふうに話しながら朝食を食べていくのだった。

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