クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

461話 休養中

 俺が目覚めた1日後。
 もうだいぶ痛みは引いて体を起こせるようにはなった。
「りゅーくんってすごい回復するの早いよね。」
「瑠璃さんがずっと俺に治癒魔法をかけてくれたおかげだよ。本当にだいぶ楽になってきた。」
「う、ううん、そんなことないよ。私のしたことなんて微々たることなんだから。」
「全然微々たるものなんかじゃないよ。瑠璃さんのおかげで楽になったのは本当だからな。」
「そ、そっか。ま、まぁ、りゅーくんが楽になったなら私は嬉しいな。」
 瑠璃さんは、そう言うとえへへと照れくさそうに笑った。
 その時だった。俺のお腹がぐぅぅぅ〜っとなったのは。
「す、すいません。」
「ふふ、昨日も結局何も食べなかったもんね。それはお腹空くよね。ちょっと待っててね。今からお粥でも作ってくるから。」
「ありがとうございます。お願いします。」
「は〜い。」
 瑠璃さんは、嬉しそうに返事をすると部屋から出て行った。
「ねぇ、竜斗くん?私のこと忘れてない?いや、忘れてるよね?」
「ん?うわっ!?え?いたんですか?」
「ほらね〜。やっぱり忘れられてると思った。」
「え、えっと、今入ってきたんですか?」
「そんなわけないでしょ。瑠璃と一緒に入ってきたわよ。ちゃんと挨拶したし竜斗くんも挨拶を返してきてくれたわよ。」
「そ、それは……すいません。忘れていました。」
「全く……まぁ、2人が仲良くするのはいいことだしね。いえ、本当はもっと仲良くしてもらいたいわね。」
「あはは、俺も友人としてもっと仲良くしたいですね。」
「友人として………ね。」
「どうかしましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。」
「それならいいですが………そういえば昨日、詳しいことをあまり聞けなかったんですがあの竜を俺は倒したんでしょうか?」
「え?ええ、それはもちろん。なんでそんなことを?」
「正直、記憶があやふやでよく覚えてないんです。」
「そうなの?って、そういえば竜斗くんに渡さないといけないものがあるんだった。」
「渡さないといけないもの?」
「すぐに渡せるようにこの部屋に置いておいたのよね。ちょっと待っててね。」
 フリルさんは、そう言うと今いる部屋の中のタンスを開けて何かを探し始めた。
「え〜っと……あ、あったあった。確か、拳銃ってルリが言ってたわね。」
 フリルさんは、探し物を見つけたようでタンスからそれを取り出し俺のところまで持ってきた。
 フリルさんが持ってきたものは俺が最後にダメ出しで使ったミラの星の王城で貰った拳銃だった。
「私たちが竜斗くんを見つけた時、これが近くに転がっていたの。」
「そうなんですか。わざわざ回収して頂きありがとうございます。」
「竜斗くんの持ち物で間違いないのよね?」
「はい、そうですね。人から貰ったものだったのでなくさなくて良かったです。」
「じゃあ、これは返しておくわね。」
「はい、ありがとうございます。」
 俺は、拳銃を受け取りアイテムボックスにしまった。
「そういえば俺を見つけた時って周りの状態はどうなっていましたか?」
「あ〜、えっと………そうね、ものすごい状態だったとだけ伝えておくわ。正直、どう伝えたらいいか分からないから竜斗くんが動けるようになってから連れて行ってあげる。」
 ものすごい状態ってどんな状態だったんだろう。
「まぁ、そんなことより竜斗くんは怪我を治すことに専念しなさい。」
「はい、そうします。」
 と、そこで扉がノックされる音がした。
「は〜い、開いてるわよ〜。」
 フリルさんがそう言うと扉が開かれてお盆にお粥を乗せた瑠璃さんがやって来た。
「フリルさんもいたんですね。」
「…………ねぇ、ルリ?私、ここに来たのはルリと一緒だったんだけど?」
「え?そ、そうでしたか?」
「ったく、2人とも、私の存在を忘れて〜。」
「す、すいません。あ、それよりもりゅーくん、お粥ができたよ。」
「あ、すいません。わざわざ作っていただき。」
「わぁ〜、いいなぁ〜。ルリの手作りご飯なんて私ですら食べたことないんだけどなぁ〜。」
「食べてみます?」
 俺がそう言うと瑠璃さんが慌てたように手を振った。
「だ、ダメです!私が作ったご飯……りゅーくんに最初に食べて欲しいです。」
「だそうよ。ほら、冷めないうちに食べちゃいなさい。」
「あっ、はい。でも、俺、あんまり感想を述べるのとか得意じゃないので期待しないでね。」
「う、うん、食べてもらうだけでいいから。」
「そう?それじゃ食べ………ようと思ったけど左手がないって結構食べずらいな。」
 俺は、竜に食われてしまいなくなってしまった俺の左側を見る。
「それならルリ、あなたが作ってあげたんだからあなたが食べさせてあげなさい。」
「……………え?………………ええっ!?」
 瑠璃さんの驚きの声が部屋中に響いたのだった。

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