クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

455話 指導

 俺は、この星での初仕事を終えて次の仕事に向かっている。
 初仕事といっても本当に一瞬だったが。
「竜斗くんって本当にすごいんだね。これは少し竜斗くんの評価を考え直さなくちゃいけないね。」
「いい方に評価が転がることを願ってます。」
「りゅーくん、すごすぎだよ。私、自分の魔法であんなにすごいことできるとは思わないもん。」
「俺のはそんなに難しくないよ。魔法の強さは魔力の放出量で決まるから俺はそれを増やしただけに過ぎないからね。」
「あんなに魔力を放出したら数日間は寝込んじゃうんだと思うんだけど………違うのかな?」
「私もそうだと思うわ。竜斗くんの魔力の量が多すぎるだけだと思う。」
「ちょっとトレーニングをするだけで魔力は上がりますよ。まぁ、地味なトレーニングに加え、毎日しないといけないのでめんどうくさいですが。」
「強くなるには地道にコツコツとトレーニングをするしかないってことよね。」
 そんな雑談をしながらやって来たのは少し濁った湖。
「次はこの湖を綺麗にして欲しいの。これはルリのほうが得意分野かな?」
「う〜ん……水魔法で水を綺麗にすることが出来るのんでしょうか?」
「出来ますよ。」
「竜斗くんはなんでも知ってるのね。」
「何でもではありませんよ。瑠璃さんは、治癒魔法も得意だと言ってたよね?」
「うん。」
「それなら水魔法と治癒魔法を同時に使えばいいんです。」
「「ん?」」
 俺の説明が悪いのか、2人は首を傾げて目を点にしている。
「えっと……見せますね。」
 あんまり治癒魔法は得意じゃないんだけど………まぁ、このくらいなら出来るかな。
 俺は、湖に手を突っ込みそこで水魔法と治癒魔法を合成する。
 治癒魔法は人の傷を治すものだ。それなら水魔法と合成すれば汚れた水を綺麗にすることが可能になる。
 って、これ、シェレールが前にやっていてただ、参考にしただけなんだけど。
 俺が手を突っ込んだところから徐々に水が澄んできている。
「わぁ、綺麗になってる。どうやってるの?」
 瑠璃さんが俺の横に来てどうすれば出来るのか聞いてくる。
「今さっきも言った通り、水魔法と治癒魔法を合わせるだけだよ。ちょっと、比率を考え直さなくちゃいけないけど。」
「比率?」
「水魔法と治癒魔法の比率。今俺は、水魔法が3、治癒魔法が7の比率で魔法を出してるんだ。」
「う〜ん、水魔法3、治癒魔法7………」
「難しい時は両手でやるといいよ。左手に水魔法、右手に治癒魔法って感じで。」
「そっか。確かにそうすれば簡単かも。」
 瑠璃さんは、俺の説明に頷くと両手を湖にそっと入れて魔法を出そうとする。
「水魔法3、治癒魔法7………」
 瑠璃さんは、目を閉じて一生懸命魔法を出す努力をしている。
「………少し手伝うね。イメージさえ掴めれば簡単だから。」
「そうなの?それじゃ、お願いできるかな?」
「了解。」
 俺は、そう言って瑠璃さんの両手の手のひらに俺の手を重ねる。
「っ!りゅ、りゅーくん!?」
「ちょっと集中してください。今から、どれくらいの量の魔力を流せばいいか感じてもらいますので。」
「……ぅ……ぅん……」
 俺は、瑠璃さんの返事を聞いて魔力を流していく。
「……………どうかな?」
「………ぁ……なんだか、分かってきた気がする。」
「そう?じゃあ、ここからは一人で頑張って見ようか。」
「は、はいっ!」
 俺は、そう言って瑠璃さん手から自分の手を離す。
「………ったく〜、ルリったら分からないふりしてもう少しくっ付いていればいいのに〜……」
 後ろからフリルさんが何か言っているが集中しているからか俺たちの耳にはその内容が入ってこなかった。
 それから数分後には湖も綺麗になり2つ目の仕事も無事終了した。

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