クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

453話 得意なこと

 俺と瑠璃さんは、急いで朝の準備を終わらせてフリルさんの部屋へ向かった。
「「すいませ〜ん!遅れました!」」
 俺たちは、部屋の中に入るとフリルさんに謝った。
「あら、まだ時間には余裕があるから大丈夫よ。」
 フリルさんは、そう言っているが明らかに仕事をしている最中だった。
 机でたくさんの書類に目を通していた。その姿は、出来る女、という感じでかっこよかった。
「あなたたちにして欲しい仕事はこのあとなの。これはすぐに終わるから朝食でも食べてて。」
「で、でも……」
「ルリと竜斗くんにはちょっとハードな仕事をしてもらうからちゃんと朝ごはんを食べて動けるようにしててね。」
「………分かりました。瑠璃さん、行こっか。」
「う、うん、そうだね。それじゃ、フリルさん、後でまた来ます。」
「はいは〜い、じゃあね〜。…………それじゃ、さっさと終わらせて私もルリたちと朝食を食べようかしら。」
 俺たちは、フリフさんの部屋から出て行き食堂へと向かいそこで朝食を食べた。
 朝食を食べていると仕事を終わらせたフリフさんがやってきて俺たちに混ざって朝食を食べ始めた。
「俺たちが今日やることってなんですか?ハードって言ってましたが。」
「竜斗くん、基本的なものならなんでも使えるって言ってたわよね?」
「はい、言いましたね。」
「なら、少し数が多くなっちゃうけどそれぞれの魔法を必要としているところに1箇所1箇所向かってそこで起こっている問題を解決して欲しいの。もちろん、私とルリも手伝うわ。と言っても私は火魔法しか使えないんだけどね。ルリは、水魔法と治癒魔法が得意だったわね。」
「あ、はい。一応水魔法なら基本的なことなら全てできます。それと水魔法の1つ上の氷魔法も少しですが使えます。」
「氷魔法が使えるのはとっても有能よ。氷魔法が使える人なんていないからね。」
「竜斗くんは、特にこれといって得意な魔法はないのかしら?」
「う〜ん、そうですね………」
 これまで特に考えてこなったが俺の得意魔法ってなんだろうな。
「特にはありませんね。」
「そっか。まぁ、満遍なく使える万能型もいいわよね。」
「まぁ……そうですね。」
 俺ってなにか得意なこととかあるのか?この魔法も力も全て貰い物だ。俺自身が持っていたものでは無い。
 俺自身が持っているものは………何も無い。もし、転移した時にこの力を得てなかったら俺は恐らく既に死んでいたかずっと苦しんでいただろう。間違いなく言えるのは今のような幸せな生活は送れなかった。もちろん、シェレールと付き合って結婚するなんてありえなかった。
 俺って………何ができるんだろうか。
「ん?どうしたの、りゅーくん?」
「………あ、いや、なんでもない。悪い、心配させちゃって。」
「具合が悪いなら今日は別に仕事はしなくていいわよ?」
「いえ、大丈夫です。少し考え事をしていただけですので。」
「………りゅーくん、もし、辛いことや心配事があったら言ってね。」
 瑠璃さんは、そう言いながら俺の手を握った。
 瑠璃さんの手が暖かくとてもホッとした。
「うん、その時は遠慮なく相談させてもらうね。」
「約束だよ?」
「ああ、約束だ。」
 俺たちは、見つめ合いながら笑いあった。
「…………2人とも、随分と仲良くなったわね。私と別れたあと、何かあったのかしら?」
「え……えっと……昨日の夜は何もありませんでしたよ。」
「昨日の夜はってことは今日の朝は何かあったのね?」
「っ!………そ、それは……その………」
 瑠璃さんって嘘つくのが下手なんだな。顔を染めつつオドオドとしていてついには俺の袖を引っ張り助けてと目線で訴えてきた。
「今日の朝、2人で色々と話しててそれで少し仲が深まったんですよ。瑠璃さんとは今後も仲良くしていきたいと思っています。」
「あら、そうなの。良かったわね、竜斗くんからそう言われて。」
「は、はぃ………そ、それよりも早く朝食を食べて仕事に向かいましょう!」
 瑠璃さんは、そう言うと皿に残っていた自分の朝食を食べ始めた。
 俺とフリルさんは、そんな瑠璃さんを見てクスリと笑い朝食を食べ進めていった。

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