クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

448話 帰る方法

 フリルさんに俺と瑠璃さんの関係を詳しく説明をし終えるとフリルさんはなにか納得したように何度も頷いた。
「ふむふむ、今の話によるとルリと竜斗くんは、元々いた世界では同い年だったけど今は、ルリが年上になっているって事ね。」
「はい、そういうことです。この世界と私たちのいた世界じゃ時間の流れが違うみたいです。」
「まぁ、それがわかったところで何か出来るかと言われると何も出来ないんですがね。」
 でも、もし俺があっちの世界に帰れるのだとしたら俺たちのいなかった空白の時間はどうなってしまうのだろうか。瑠璃さんの話じゃ俺たちは行方不明って感じになってるんだよな。
 ってことは、やっぱりその世界から忽然と消えてしまうからきっと死人扱いされるんじゃないんだろうか。
「……お母さんとお父さん、心配してるかな。」
「そりゃそうだろうね。」
 俺の方は、絶対にそんなことはありえないけど。
「瑠璃さんは、やっぱりあっちの世界に帰りたいと思ってるの?」
「え、えっと………この世界じゃフリルさんにとてもよくしてもらって嬉しいんですがやっぱり、自分の両親を心配させたくないから帰れるなら帰りたいな。」
「そのことは、ちゃんと聞いてるから私も分かってるわよ。もし、ルリが帰る時が来たら笑顔で送ってあげるから。」
「あ、ありがとうございます。」
 ああ、フリルさんっていい人だな。
 今さっきはあんなにキレたけど戦争のきっかけもミラのことで自分の本意な考え方じゃなかったからな。まぁ、そんな理由で戦争するのは許せないけど。
 瑠璃さんにもしかしたら帰る可能性があるとは言いづらいな。変に期待だけさせて結局無理だったら会わせる顔がないしな。
「帰れる方法、俺も一緒に探すから絶対にみつけような。」
 だから、俺は笑顔でそう言った。
「うん、ありがとう。絶対に見つけようね。」
 瑠璃さんは、そう言うと小指を突き出してきた。
「約束。指切りげんまんしよ。」
「ははっ、そんなものもあったな。」
 俺は、苦笑しつつ瑠璃さんの小指に俺の小指を絡める。
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本は無理だから針三本飲〜ます!指切った!」
 ちょっと待って。もし、帰る方法が見つけられなかったら俺、針飲まないといけないの?
「ふふっ、頑張ってみつけようね。」
「あ、ああ。」
 俺は、もう苦笑いしか浮かべることが出来なかった。
「それじゃ、ある程度の話もついた事だし、そろそろお風呂に入って寝ましょうか。竜斗くんの部屋は………ルリと同じ部屋にしてもらえるかしら。」
「…………え?」
「ええっ!?フリルさん!?何を言ってるんですか!?わ、わ、私とりゅーくんが同じ部屋で寝るなんて……」
 フリルさんの発言に俺が驚くよりも瑠璃さんが先に驚きの声を上げた。
「そう言ってもね〜、竜斗くんを1人にすることはまだ出来ないから誰か監視役として必要なんだけど私じゃあれだし、昔、仲の良かったルリが同じ部屋になるべきよね?」
「え、えっと………」
「なら、ほかのメイドと一緒に寝させましょうか?」
「そ、それは………うぅ………ダメ……です。」
「なら、ルリと一緒の部屋ね。竜斗くん、そういうわけだからね。」
「え、えっと………はい。」
「う、うぅ………恥ずかしい。」
 瑠璃さんは、真っ赤な顔を手で覆ってそれを隠していた。
「あら〜、ルリってば本当に可愛いっ!」
 そんな瑠璃さんにフリルさんはぎゅっと抱きしめていた。
「それじゃ、早くお風呂に行きましょ。ルリ、今日は私が背中を流してあげるわ。」
「え!?べ、別にいいですよ。」
「いいのいいの。ほら、竜斗くんも早くついてきて。」
「は、はい。」
 俺は、フリルさんに促されるまま部屋を出て、お風呂のある場所まで向かった。

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