クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

446話 女たらし?鈍感?

 俺は、自分の調理を終えると今使った調理器具を洗う。
「あっ、別に洗わなくていいわよ。後でまとめて洗うから。」
「いえいえ、なるべく洗い物は少ない方がいいですから大丈夫ですよ。それに今、調理してもらっているので少し暇なんですよ。」
「………そっか。なら、もう私からはないも言わないわよ。ありがとね。」
「お礼を言われるまでもありませんよ。」
 俺は、そう言って洗い物を全て片付ける。
「これで最後っと。」
 俺は、最後の調理器具を洗い終えてから手をタオルで拭く。
「りゅーくん、お疲れ様。こっち、空いてるから座って。もうすぐ料理も出来ることだから。」
「あ、うん、分かった。」
 俺は、瑠璃さんに手招きされて瑠璃さんの横へ座る。
「りゅーくんの料理、今さっきも言ったけどすごく美味しかったよ。」
「喜んでもらえたなら良かったよ。また、今度作ってあげるね。」
「わぁー、嬉しい!楽しみにしてるね。」
「う、うん。」
 この笑顔を見る度に既視感があるんだ。やっぱり、俺は瑠璃さんと会っていたんだなって改めて思ってしまう。
「あらあら、2人とも、本当に仲がいいのね。」
 ずっと話に入って来なかったフリルさんがニヤニヤとしながらこちらを伺ってきた。
「本当はルリをお嫁にやるつもりなんてなかったけどこんなに仲良さそうな風景を見させられるとねぇ〜。一概にダメって言えないわねぇ〜。」
「ふえっ!?ふ、フリルさん!?な、何言ってるんですか!?私とりゅーくんはそんな関係じゃないですよ!」
「ふ〜ん、そうかなぁ?ルリがこんなに仲良さそうな風景を見たのは初めてよ。」
「そ、それは……昔の知人に会えて少し安心したと言うかなんというか………」
 瑠璃さんは、最終的に指をいじって声もモゾモゾと小さな声を出していた。
「竜斗くん的にはどうなのかな?ルリのことはどう見てるの?」
「えっと……そうですね。正直に言いますと瑠璃さんのことはあまり覚えていないので初対面の人っていう印象が大きいですね。ですが、時折見せる笑顔には既視感があります。」
「えっと、ルリの印象を聞いてるんじゃなくて竜斗くんがルリのことをどう思ってるのか聞きたいんだけど……」
「可愛いい女性と思いますよ。」
「ふえっ!?」
「おお〜。」
 え?何?なんで瑠璃さんは顔を赤くしてフリルさんはニヤニヤがさらに激しくなってるの!?俺、変な事言ったかな?
「ルリ、良かったわねぇ〜。竜斗くんから可愛いって言ってもらえて。」
「そ、それは………うん。」
「女の子に対して普通に可愛いって言える竜斗くんって結構女たらし?」
「ええっ!?俺が!?素直な感想を述べただけですが……」
「なるほど、女たらしじゃなくて鈍感なのね。」
「それは、よく言われます。」
「でしょうね。………そう言えば竜斗くんってもう好きな人とかいるの?」
「いますよ。もう1ヶ月ほど会っていませんが。」
「えっ!?……りゅーくん、好きな人いるの?」
「え?はい、いますよ。」
「ソウナンダ。」
 え?今度は、今さっきとは逆にめちゃくちゃ落ち込んでいるんだが……
「あ〜、この質問はいけなかったわね。まっ、ルリ、そう気を落とさないでね。」
「は、はい、大丈夫です。」
 大丈夫そうには見えないけど。
 俺がそんなことを思っていると今、目の前で料理をしていた料理人が綺麗に盛り付けが出来ている料理を俺たちの前に出してきた。
「どうぞ。」
 料理人は、一言そう言うと次の料理に取り掛かった。
「綺麗に盛り付けられていてとても美味しそうですね。」
「でしょ。自慢の料理人なんだから当然よ。」
 フリルさんが自分のことのように自慢をしてエッヘンと胸を張る。
「りゅーくん、この料理、すごく美味しいんだよ。」
「うん、見た目でそれは分かるよ。それじゃ、早速いただこうかな。」
 俺は、そう言って合掌をしてから箸を持ち料理を1口食べる。
「うんっ!美味しい!」
「でしょでしょ!本当に美味しいのよね〜。毎日食べてても飽きないわよ。」
 フリルさんと瑠璃さんも自分の頬に手を当て美味しいと言っている。
 俺たちは、そのあともずっとこの美味しい料理を堪能した。

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