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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

445話 調理

「それじゃ、竜斗くん、調理してもらえるかな?」
 食堂に入ってから早速調理を開始するように頼まれた。
「分かりました……ですが、もう作ってもいいんですか?夕食があるんじゃ……」
「ああ、それなら大丈夫よ。今さっきも言った通りこれはライブクッキングなの。だから、まだ料理は作られてないのよ。」
「あ、そういえばそうでしたね。それじゃ、遠慮なく調理を始めさせてもらいますね。ちなみになにか今食べたいものとかのリクエストとかありますか?」
「う〜ん、そうね……最初に食べるものだからあっさり系がいいわ。」
「私もあっさりしたものを食べたいな。」
「あっさりしたものですね。分かりました。では、調理を始めさせてもらいますね。」
 俺は、そう言って大きな鉄板の後ろにある厨房台に立った。
「食材はそこのレイゾウコってやつに入ってるから。」
 確かに今さっきから気になっていたがなんでここに冷蔵庫が?ここには電力が通ってるのか?
 いや、でも、フリルさんが冷蔵庫に関してあまり詳しそうじゃなかったから瑠璃さんが作ったのか?
 俺は、そう思い瑠璃さんのほうをチラッと見る。
「えっへん!」
 俺に見られていることに気づいたからか瑠璃さんがわざとらしく胸を張る。控えめな胸が少し主張されるがまぁ、それでも控えめだな。
 うん、そんなこと言ったらきっと怒るな。
「じゃあ、見てみますね。」
 俺は、そう言って冷蔵庫を開ける。
 そこには綺麗に整理されている肉や野菜、魚介類が入っていた。
 ここの魚は日本と同じサイズなんだな。まぁ、魚にはあまり詳しくないからなんの種類なのか分からんが。
 俺は、冷蔵庫の中から魚を2匹を取り出した。
「どんな料理を作るんだい?」
「それは料理を作り終えてからの楽しみですよ。」
「焦らすね〜。そんなことされたら期待しちゃうよ?」
「あまり期待が大きすぎるのも少しプレッシャーになるのであれですが、まぁ、楽しみにいていてください。」
 俺は、そう言って魚を3枚に下ろしていく。
 そしてそれを1口ほどの大きさに切り分ける。それを終えると鍋に魔法で水を入れる。
「ん?竜斗くんも魔法が使えるんだね。」
「え?あ、はい、魔法なら自身はありますよ。」
「私たちの星じゃあまり使える人が少ないんだよね。あっちの星じゃ使える人がいるなんて聞いたことないけど。」
 やっぱりこの国でも魔法はあったんだな。その辺の話は詳しく聞きたいけど今は、料理に集中しなくちゃな。そろそろ火も使うし。
「まぁ、詳しい話は後ほど。」
 俺は、そう言って話を切りあげ鍋に火をかけ沸騰したら捌いた魚を1枚ずつ入れていく。
 魚の透明感がなくなり始めたところでサッとあげてそれをまな板に戻す。
 戻した魚に魔法で今さっきよりも少し火の力を上げて魚を炙る。
 それを皿に盛り付けて完成だ。
「はい、出来上がりました。」
 俺は、そう言って2人の前に作った料理を出す。
「綺麗に盛り付けられているね。」
「料理してる姿もすごくかっこよかった。」
「あとは味だね。って言ってもまぁ、不味くはなさそうだけどね。」
「あまり手の込んだ料理ではありませんからね。最初だから早く食べたかったでしょうから簡単に済ませました。」
「こちら側のことを考えてくれたというわけか。ふむ、それでは早速食べてみるね。」
 2人が箸で魚を持つ。
 そして、それを口に入れて食べていく。
「…………うん、美味しい。こちら側のリクエスト通りとてもあっさりとしてるね。」
「ふわふわの魚………美味しい。」
 2人とも、満足してもらえたようだ。
「お好みでこの特製醤油をつけてもらっても構いませんよ。」
 俺は、そう言ってアイテムボックスから俺が作ってずっと保存していたあっさり醤油を取り出した。
「あっ、醤油だ。私、つける。」
 醤油になんの抵抗もない瑠璃さんが俺から醤油を貰いその醤油を魚にかけていく。
「うん〜っ!やっぱり美味しい〜。」
「ショウユというのは初めて聞いた調味料だがルリのこの様子から美味しいのだろうな。私もつけてみようかな。」
 フリルさんもそう言って醤油を魚にかけていく。
「………ほう、これはなかなか。今さっきよりも少しインパクトが強くなっている。だが、このショウユ自体もあっさりしているからそこまでガッツリとはしない。あの短時間でこれほどの料理を作るんだからすごいね。」
「喜んでいただけて何よりです。」
 2人は、その後も俺の作った魚料理を楽しんだのだった。

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