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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

444話 いじりたい

「それじゃ、そろそろ夕食にしようか。」
 瑠璃さんやフリルさんと少し話をしてからフリルさんがそう言ってきた。
 ちなみに名前は今さっき聞いた。
「今日は、竜斗くんのためにも少し腕をふるってもらってるから楽しみにしててね。」
「わざわざ俺のために、ありがとうございます。楽しみです。」
「りゅーくん!ここのご飯、すっごく美味しいんだよ。本当にほっぺが落ちるかと思っちゃったくらいだよ。」
「そうなんだ、そりゃ、ほんとうに楽しみだ。」
「それじゃ、食堂に案内するよ。………ルリ、もう迷子にならないでね。」
「ちょっ!?フリルさん!?な、なんでそれを今言うんですか!?」
「あはは、その反応を見たかったからだよ。」
「ふ、フリルさんは、意地悪です。」
「瑠璃さん、迷子になったことがあるんですね。」
「りゅーくんも意地の悪い事を言わないで!」
 プクッーと頬を膨らます瑠璃さんを見つつ俺とフリルさんは、笑っていた。
「りゅーくんは、本当に変わってしまったみたいだね。昔はそんなに意地悪じゃなかったのに!」
「そういえば2人は昔の知人みたいなんだよね。そこら辺の話はあまり聞いたことがなかったから聞いてもいいかな?」
「あ、えっと………」
 正直、俺は何も分からないからなんとも言えないんだよな。教えられることもなさそうだし。
「なによ〜、2人だけの秘密なの〜?」
 俺が答えるのに躊躇っているとフリルさんは、なにか誤解した感じでニヤニヤとしながら俺と瑠璃さんを交互に見ていた。
「い、いや、そういうわけでは………言ってもいいのかな、瑠璃さん?」
「私は大丈夫だよ。……と言うよりも私としては話したいからね。りゅーくんにも知って欲しいから。」
「ん?どうしたの、2人とも?もしかして、そこら辺のことってあまりいじっちゃっダメだった?」
「あ、いえ、そういうことはありません。いや、いじられるのは嫌なんですけど。」
「そう?なら、良かったわ。それよりも………って、その前に食堂に行きましょ。この話は食事をしながらで。」
「そうですね。フリルさん、案内お願いします。」
「ええ、任せてちょうだい。ルリもちゃんと着いてくるのよ。」
「わ、分かってますよ!」
 またも瑠璃さんの頬がプクッーと膨らみ歳上だが、可愛らしいなって思ってしまった。でも、瑠璃さんの話では俺たちは同い年なんだよな?なら、なんで瑠璃さんが歳上なんだろ。
 まぁ、そこら辺も後で詳しく聞いておこう。
 食堂へ向かう最中、フリルさんからこう尋ねられた。
「そういえば竜斗くん、今さっきのお菓子、竜斗くんが作ってたって言ってたけど普段から料理をするの?」
「はい、よくします。」
「へぇ〜、料理ができる男の子か〜。そんな人とはあまり出会わないから料理風景を見てみたいわね。ねぇ、竜斗くん、今日、1品だけでいいから何か作ってくれないかしら?」
「ええ、構いませんが……キッチンを使わせてもらってもいいんですか?」
「料理は食堂で出来るようになってるの。だから、いつでも使ってもらっても構わないわ。」
「食堂にキッチンがあるんですか?」
「まぁ、キッチンと言っても大きな鉄板で料理してもらうだけなんだけどね。えっと、なんて言ったかしら……」
「ライブクッキングですか?」
 フリルさんが首を傾げているところに瑠璃さんがそう答えるとあっ、それだという感じで瑠璃さんを見た。
「そのライブクッキングは、ルリから提案されて取り入れてみたの。そっちの方が料理が美味しく感じられるからって。」
「へぇ、そうなんですか。瑠璃さんは、知識が豊富なんですね。」
「え?……あ、う、うん、そうなんだ。あはは………」
 一瞬、瑠璃さんが首を傾げていたがすぐに戻し笑った。
 何かあったのだろうか?
 そんな疑問を抱いているとひとつの扉の前で止まり、ここが食堂だとフリルさんに教えられ中へと入っていった。

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