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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

432話 門番

 ミラたちと一緒に街の人たちの避難先となっているところの少し前に転移した。
「竜斗……ここは?」
「ここはミラたちを休ませている間に俺が進んだ洞窟のところだよ。なるべく先に行けた方がいいだろ?」
「そ、そうですね。それでは早速出発しましょう。」
 ミラは、そう言って歩き出した。
「あ、まだ言うことが……」
 俺がすぐ近くに避難先があるということを言おうと思ったのだがその前にミラが先に行ってしまった。
 やっぱりまだ焦ってるなぁ〜。
 俺は、そんなことを思いつつみんなの透明化を外した。
 俺が避難先の少し前に来た理由は、避難先の目の前までやってきて急に姿を現したら驚かせるからな。
 みんなは、元々透明化を掛けた人たちの姿を見えるようにしていたので自分たちが透明化を外されたことに気づいていない。
 そのことも言えずにみんなは、前へと突き進んでいく。
 まぁ、避難先に着いてからでいっか。
 俺は、そう思い、みんなに伝えることをやめて少し走ってみんなに追いつく。
 そして、10分ほど歩いたところで少し奥に光があることにミラが気づいた。
「っ!ひ、光です!竜斗!光です!」
 ミラは、隣にいる俺に向かって光があることを伝えてくる。
「あ、ああ、そうだな。」
「早く行きましょう!街のみなさんが心配です!」
 ミラは、そう言うと光のほうへと走って行った。
 俺たちもそれに続き光のほうへと走って行く。
 そして、あっという間に俺が今さっき見た門番の前へとやって来た。
 門番の人たちは、少し前から俺たちの話し声が聞こえていたのか警戒していた。だが、それもミラたちの姿を見てすぐに解いた。
「っ!ミラ様っ!?それにサラサ!他の奴らまで………」
「グリーズ!それにガルも!」
 最初に反応したのはサラサだった。
 門番の2人もサラサのもとへ駆けつけていた。
「ど、どうしてお前がここに!?」
「帰ってきたんだよ!ちゃんとミラ様を連れてな!」
「こ、こんな短時間で!?お前が出ていってからまだ数ヶ月しか経ってないぞ!?」
「それは色々と手助けがあって……っと、その前に街のみんなは無事か?私たちは、それを確認しに来たんだ。」
「あ、ああ、お前らが去ってから死者は出てない。」
「そ、そうか。よく、死者を出さなかったな。」
「お前らが出る前よりさらに敵の攻撃がなくなったんだ。今は、あちこちに敵がうじゃうじゃといるがそれも1ヶ月ほど前からでそれまでは全く敵1人この星にいなかったんだ。」
「それはなんでか分かるか?」
「いや、全く分からない。だが、それを知るすべも無いし敵の攻撃が止んでいる間にこちらから攻撃に仕掛ける武力も持っていないから今は、避難を優先にしているんだ。」
「そうしていてくれて本当にたすかったよ。」
「…………あの、もういいですか?」
 ミラは、門番の2人、グリーズとガルという人たちと話が終わるまでずっとうずうずとしながら待ち、話の区切りがつくとうずうずとした気持ちを抑えきれず声を掛けた。
「み、ミラ様!す、すいません、話し込んでしまって!」
「それは構いません。話したいのなら存分に話しなさい。ですがその前にこの扉を開けて街の皆さんに会わせて下さい。」
「は、はいっ!わかりました。」
 グリーズという名の門番は、急いで扉の鍵を開けた。
 するとミラは、1番に扉を抜けていった。俺たちもそれに続いて扉を抜けたのだった。

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