クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

428話 拳銃

 ミラと一緒にこの王城でどのような政策を取っているのか探るため、ミラの知らない部屋を一つ一つ漁っていく。
「どうやらこの部屋は、宝物庫のようですね。ですが、こんなもの、何に使うのでしょう?」
「……………」
「ん?竜斗、どうしたのですか?」
「い、いや、なんでもない。」
 俺は、ミラが持っているものを見て目を見開いた。
 ミラが今、重たそうに持っているのは前の世界で1度だけ本物を見た事のある拳銃だった。
 …………もしかしてこの星にも俺たちの世界の人が異世界転移していたのか?
「………な、なぁ、ミラ、それ見せてくれないか?」
「いいですよ。」
 ミラは、快く了承してくれて俺に拳銃を渡してくれる。
 その拳銃を持った瞬間、手に重みがしっかりと伝わった。
 リボルバーを見てみると弾は、全て装填されていた。
 この世界の人は、これを武器として使わないのかな?
(使い方が分からないのでしょう。普通、武器すら使わない星の人々ですからね。拳銃の使い方などわからないのだと思いますよ。)
 ああ、確かにそっか。
 なら、なんでこんなものを宝物庫の中に?
(この星の初代国王が使われていたものみたいで大事になされていたそうです。)
 じゃあ、その初代国王が使い方を教えてあげれば良かったのにな。
(この星の平和のためにあまり危険な武具は作らないようしていたらしいです。初代国王が持っていた武器だってこの拳銃1つですからね。)
 立派な国王だったんだな。平和な世の中にするため、最低限の武器しか作らなかったのか。それが今も伝わっているんだからその人の影響は強かったんだな。
(そうですね。ですが、それが今の事態を生んでいることにもなりますが。)
 そういうことはあまり言わないの。
「………竜斗、もしかしてそれの使い方が分かるのですか?」
 俺がずっと拳銃を凝視していたのでミラが驚いた表情でそう尋ねてきた。
「う〜ん、分かる分からないで言われたら一応は分かるかな。」
 ある程度のことはナビに聞けばわかるし。
「そ、そうなんですか!?それでは、それは竜斗が持っていてください。」
「え!?い、いやいや、ダメだろ。さすがにそれは………」
 俺は、言葉で否定しつつも拳銃に目をやる。
 こんなものを使って戦うなんて男のロマンでもある。
 まぁ、別にここで必要ないと言って欲しくなれば完全創造で作ればいいのだが、完全創造は、ある程度の構造を理解した上で作らなければいけない。いつもはナビの説明を聞いて理解しているのだけれどこういう拳銃とかになると構造は難しいだろう。
 ゆえにここで手放すともしかしたら手に入らないかもしれない。
 そう思うといらないと言うことが出来ない。
「ふふっ、気に入っているのなら持っていってください。誰にも使わることなくずっとこんなところにあるより、誰かに使われた方がそれも喜びますよ。」
「そ、そうかな?……なら、遠慮なくもらっておくよ。」
「他にも使えそうなものがあったら持っていってください。ここにあるもの、恐らく全て私たちでは使うことが出来ないでしょうから。」
「そういうのなら少し見ていこうかな。」
 その後、俺たちは宝物庫の中を漁っていったがこれといって欲しいというものは見つからなかった。
「残念です。竜斗には沢山プレゼントしたかったのですが………」
「別にいいって。もうこの拳銃を貰ったんだからこれだけで嬉しいよ。」
「それなら良かったです。」
「それじゃ、次の部屋に行ってみよっか。」
「はい、そうですね。」
 俺は、部屋を出る前に拳銃をアイテムボックスにしまった。
 それから俺たちは、宝物庫の部屋から出て次の部屋へと向かった。

「クラス転移で俺だけずば抜けチート!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く