クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

427話 欲張り

 ミラと一緒に王城へやって来てミラのお父さんとお母さんの様子を見たあと、俺たちはというと
「…………………」
「…………………」
 庭にあったベンチに座っているのだがミラが全く顔を合わせてくれない。
 正直、俺も顔を合わせずらい。
 まだ、ミラに抱きつかれた感触が残っている。
 特に俺の胸に当たっていたミラの胸の感触が…………
 この星に来るまでは毎日のようにシェレールから抱き着かれていたからそういうことにはもう慣れたかなと思ったのだがやはりだいぶ時間が経ってしまったからか普通に恥ずかしい。
「………あ〜、その、ミラ。お父さんとお母さんが元気そうで良かったな。」
 俺は、このなんとも言えぬ沈黙に耐えられずミラに向かってそう言った。
「は、はい………本当に嬉しいです……だ、だから……その……今さっきも嬉しすぎてあんなことを…………」
 ミラは、言っているうちに思い出さないようにしていたことを思い出してしまったのか顔を真っ赤に染めた。耳まで真っ赤だ。
「まぁ、その………うん……お互い忘れよう!」
「え?……あ、は、はい、そうですね。……忘れた方がいいですよね。」
 ミラは、そう言うもまだ少し引きづっているような表情を浮かべる。
 まぁ、すぐに忘れろって言う方が無理か。こういう時は適当に話を逸らした方がいいな。
「それよりこれからどうする?今日はこのままミラのお父さんとお母さんの様子をずっと見てるか?」
「いえ、さすがにそれは出来ません。今からは、今、お父様たちが何をしているのかを確かめたいと思っています。もし、敵の星へ攻撃をしようとするのなら私が直々に止めにいきます。」
「確かに和解をさせたいって状況で攻撃なんかされたらそんな話聞いてくれなくなるからな。でも、どうやって止めるんだ?」
「攻撃手段となる武具を回収するか宇宙へと行くための宇宙船を動けなくしようと思っています。さすがにまだ、私が姿を見せることは出来ませんから。」
「確かにそうだな。今、ミラが姿を現すと変に騒ぎを起こしそうだからな。ミラもお父さんとお母さんに話したいだろうけど少し我慢してくれ。」
「いいえ、大丈夫です。姿を見られただけで私はもう満足ですから。」
「…………」
 俺は、そんなことを言っているミラに近づき軽くデコピンを食らわせた。
「痛っ!え!?な、何するんですか!?」
「ただ、姿を見ただけで満足するな。ミラは、もう少し欲張りになれ。俺が絶対にミラのお父さんとお母さんとまた一緒に笑い合える日を作ってやるから。だから、今の状況だけで満足してんじゃねぇよ。」
「っ!…………はい、頼りにしてます。」
 俺は、そのミラの返事を聞いてよし、言って少し離れた。
「それじゃ、これからの予定は王城に残りミラのお父さんたちが何をしようとするのかを探る。それでいいんだよな?」
「はい、そうです。」
「そうなるとそれの資料とかを置いている部屋を探さなきゃいけないな。ミラは、知ってるか?」
「私は、危険だからと言われそういう話は私のいない所でされていました。ですのでどこの部屋にあるのかは分かりません。」
「そっか。なら、仕方ないな。ミラの知らない部屋を一つ一つ見て回るしかないか。」
「では、時間を無駄にしている暇はありませんね。私がこの王城で暮らしていたとしても知らない部屋の方が数は多いのです。早速取り掛かりましょう。」
 ミラは、そう言って王城の中へと戻る。俺もそれについて行き早速一つ目の部屋へと入るのだった。

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