クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

417話 接触

 竜斗side
 ミラと一緒にお粥を食べたあと、外はもう真っ暗だったので今日はここで大人しく眠ることにした。それに明日の朝になったら恐らくミラのお父さんとお母さんも目覚めるだろうからな。
「ほら、早く寝ようぜ。」
「そ、そうですね。」
 ミラは、自分だけこんなベットで眠っていいのか不安らしい。
「今は、早く寝てサラサたちが起きる前に飯でも作って持って行ってあげようぜ。」
「…………そうですね。」
 あ〜、これはきっと、寝ないやつだな。
 仕方ない。
 俺は、前にミラに使った回復魔法の一種の生物を眠らせることの出来る魔法をさらに応用してふわふわと漂わせるようにした。
 ナビ、これでミラは眠るかな?
(恐らくすぐに眠ると思いますよ。)
 そうかな?前はだいぶ疲れていたからすぐに眠ってくれたけど今回は今さっきまで眠っていたしな。
(…………そうですね。)
 ん?何その間。
(ですが、今回はこの星に来てからずっと気を張っていましたからね。疲れていてもおかしくはありませんよ。)
 あれ?スルーされた。………まぁ、いいか。
(そんな話をしている間にもう既に眠ってしまいましたよ。)
 え!?も、もうか。結構疲れてたんだな。
 さて、俺も寝るか。
 俺は、そう思ってゆっくりと目を閉じた。
 だが、その時だった。
(マスター)
 ああ、分かってる。この王城の中に一つだけこの星の人とは違うやつが現れたな。
(さすがです。よく分かりましたね。)
 ミラたちの魔力ってなんだか俺たちと違ってるからな。この星の人たちもそれとほぼ同じ魔力を感じられるからそれで1人だけ違う魔力が急に現れたから気づいたんだ。
(そうでしたか。それではそろそろ行きましょう。動きが怪しいです。)
 ああ、そうだな。
 俺は、そう言って部屋を出て行った。
 そして、俺は周りとは全く別の魔力を頼りに王城の中を進んでいった。
 俺がやってきたのはミラのお父さんとお母さんが眠っているあの部屋だった。
 俺は、警戒しつつゆっくりと扉を開けた。
 部屋の中は、今さっきと同じでなんの装飾もない綺麗な部屋だった。だが、今さっきとは違ってずっと感じていた少し変な魔力が部屋中に充満している。
 これは…………闇魔法?
 闇魔法にも似たような効果を及ぼすものがある。自分の姿を消すことが出来るが魔力を感じれる者がいればすぐに魔力を感知されてバレてしまう使えそうであまり使えない力が。まぁ、ようするに今俺が使っている透明化の下位互換のようなものだ。
 でも、ミラたちは魔法の存在を知らなかったよな?相手が魔法を使っていたのなら少なからず分かる気がするんだが………なら、なんなんだ、この力は?
 っと、その前にミラのお父さんとお母さんが無事かどうかを調べよう。
 俺は、なにか仕掛けがないことを調べつつベットへと寄っていく。
 ベットまでに特段仕掛けらしいものはなかった。
 だが俺は、警戒を解くことはせず2人の様子を見てみる。
「…………」
「…………」
 2人とも、今さっきと同じように寝息を立てて眠っている。
 まだ何もされていないようだ。
 ここで姿を消しているやつもまだ警戒していて姿を現そうとはしていない。
 それなら俺が無理やり姿を現させるまでだ。
 俺は、光魔法の上位版の聖霊魔法を使い相手の魔法らしきものを霧散させる。
 するとすぐに相手の本体が現れた。
「っ!?」
 相手も自分が使っていた能力の効果が無くなったことに気づき驚いていた。
「ど、どういうことだ!?」
 相手は、寝ているミラのお父さんとお母さんを起こさないように気をつけているのか小声で驚いていた。
 さて、俺はどうしたものか。何も考えてなかったな。
 まっ、とりあえず話し合ってみるか。
(ここでやるのはまずいのでマスターの空間魔法で作った空間の中で行った方がいいでしょう。)
 確かにそうだな。
 俺は、相手に近づき俺と相手を包むように空間魔法のゲートを開いた。
 すぐに俺の空間の中へとやってきた。
「なっ!?なんだ!?ここは!?」
 相手は、急に場所が変わったことに驚きキョロキョロと周りを見回している。
 俺は、自分の透明化を解いた。
 さて、初めての相手との接触だ。上手くやらねばな。

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