クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
413話 王城の中で
「王城はここから遠いのか?」
「はい、そうですね。徒歩だと数時間は掛かるでしょう。」
「そうか………それじゃ、結構時間のロスが多いな。ミラ、ちょっと俺が抱きかかえる形になるけど構わないか?」
「ふぇ!?だ、抱きかかえる形にですか!?」
「ああ、嫌なら素直に歩くけど……」
「い、いえ、大丈夫です。恥ずかしいですが……頑張ります!」
「ありがとう、ミラ。それじゃ、いくぞ。」
「は、はい。」
俺は、ミラをお姫様抱っこする形で抱きかかえた。
「〜っ!」
「大丈夫か?」
「は、はひ!らいひょうぶです!」
「…………1回下ろそうか?」
「いえ!本当に大丈夫ですので!」
「そうか?なら、いくぞ?」
「そういえばこれからどうするのですか?」
「それは………こうするんだよ。」
俺は、そう言って飛行スキルを使い、飛んだ。
「と、飛んでいます!?」
「ははっ、だいぶ驚いているな。」
「あ、当たり前ですよ!生身で飛ぶなんて……すごすぎます!」
「驚いてもらえたようで良かったよ。ミラ、王城の方角はどっちだ?」
「こ、ここをずっと直線で行けば見えてくるはずです。」
「よし!ちょっと飛ばすぞ!」
俺がそう言うとミラは、ぎゅっと抱きつく力を強めた。
俺もちゃんとミラを離さないように腕に力を込めていきなり飛ばしていった。
「ひゃぅ!」
「辺に喋らない方がいいぞ。舌を噛むからな。」
俺がそう言うとミラは、コクコクと首を縦に動かした。
そして、そのまま進んでいくこと10分。
「おっ、あれかな?」
俺は、王城らしき大きなお城が見えたところでゆっくりと減速しつつそう言った。
「はい、そうです。」
「王城はあまり被害にあった様子はないな。」
「さすがにあそこだけは兵士を作りましたからね。あそこにはサラサたちのような人たちもいます。」
ミラは、そう言うもののあまり兵士の姿が見えない。見えても2、3人程度だ。
「あんまり人がいないな。」
「先程も言った通り、この星はあまり武力を必要としませんでしたからね。最低限の兵士しか用意していなかったのです。」
「そういう事か。それじゃ、さっそく王城に入るか。スキルを使ったままだとミラが帰ってきたことが知られないがいいか?」
「はい、大丈夫です。騒ぎになられても困りますからね。」
「分かった、それじゃまず適当なところに降りるな。」
俺は、そう言って王城の庭に降りた。そこで俺は、ミラを地面に下ろした。
「あ、ありがとうございました。だいぶ時間短縮ができました。」
「いいよ、それよりも早く行こう。」
「はい、そうですね。」
それから少し駆け足で王城に向かった。
「竜斗、こちらです。」
俺は、ミラの指示に従って王城の中を進んでいく。
「ここです。」
ミラは、この王城でも一際大きな扉の前で立ち止まった。
「ここは?」
「………私の両親がいると思います。」
「っ!……確か、ミラの両親ってミラを庇って………」
「はい、私を庇って大怪我を負ってしまい……ずっと意識不明なんです。」
「そうか。………まだ死んではないんだよな?」
「私がこの星にいた時までは死んではいませんでした。何とか応急処置をしましたので。…………ですが………」
もしかしたら、もう死んでいるかもしれないということか。それを確かめに今日、ここに来たのか。
ミラは、扉のドアノブに手を掛けられないほど震えていて涙もポロポロと流れていった。
「大丈夫か、ミラ?」
「……はぃ………大丈夫です………」
「………入るか、ミラ?」
「…………はい。」
ミラは、頷いたもののドアノブに手を掛けようとしなかった。
俺は、震えているミラの手をぎゅっと掴んでミラに言った。
「この扉は、自分で開けるんだ。誰かに頼ろうとするな。」
俺は、真剣な目でミラを見つめそう言った。
「ミラは、自分でここに来たいと思ったんだ。それってミラ自信が親がどうなっているのか気になっているはずだ。なら、ここの扉を開けるのはお前しかいないんだ。」
「………竜斗………」
「…………俺にはこうやってミラの震えを止めてあげることしか出来ない。」
俺は、そう言って震えているミラの手を俺の手で包んだ。
「きっとミラなら向き合えるよ。それにシェレールやルビーのように上手くはないけど俺にも一応治癒魔法は使えるからな。その時は俺に頼ってくれ。」
「…………はい!そうですね。この扉を開けるのになぜこんなに脅えていたんでしょう。竜斗がそばにいてくれるのだから不安なことはありません。」
ミラは、そう言うとニコッと笑ってドアノブに手を掛けた。
「それでは開けます。」
その言葉の通りミラは、ゆっくりと扉を開けた。
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