クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

409話 到着間際

 俺たちは今、食事をとっている。
 正直、これで何回目かの食事かもう分からない。だから、もう出発してから何日が過ぎたなんか分かるわけがない。とうに時間の感覚なんかなくなっていた。
「こうやって落ち着いて食事が出来るのも竜斗のスキルのおかげですね。」
「別にそんな大したことなんてやってないって言ってるだろ?でも、まぁ、確かに普通に食事ができるのはいいな。」
「はい、そうですね。」
「ちなみにミラたちの星にはいつ頃着きそうなんだ?」
「そうですね………」
 ミラは、そう言って一旦食事の手を止めて立ち上がった。
「あ、いや、別に食事の後でいいんだぞ?」
「大丈夫です。すぐに済みますので。」
 ミラは、そう言って操縦席の方へ向かった。
 そして、1分も経たずに戻ってきた。
「後、10時間程で着きそうですね。」
「おお、もうすぐだな。」
「そうですね。ぐっすりと眠ってから着くようにしましょうか。」
「そうだな、ちゃんと眠ってどんな状況にも備えられるようにしようか。」
 俺たちは、その後、食事を全て食べ終わり食器を洗い無重力に耐えられるようにスキルを纏わせた布団を敷いた。
 俺たちは、布団の中に入りすぐに明かりを消した。
「…………ミラ、まだ起きてるだろ?」
「うっ、なんでバレてるんですか?」
「ミラの目の下のクマを見ればわかるよ。」
「………確かに寝てはいませんけど……ですが、誤解しないでくださいね。寝てないのではなく寝れないのです。」
「ああ、それもミラの様子を見ていれば分かるよ。星のことが不安なんだろ?」
「これもバレてましたか。その通りです。」
「まぁ、仕方ないと思う部分は多少あるが……それでももう着くんだから少しは寝ような。」
「ですが、どうすれば……」
「やっぱり魔法って便利だよな。」
 俺は、1度消した明かりをもう1度つけてミラの方へ向かった。
「どうするのですか?」
「この魔法は、あんまり得意じゃないんだけど………体が限界に来てる今のミラの体なら俺でも出来るかな。」
 俺は、ミラに手のひらを向けて回復魔法の中の少し特殊な生物を眠らせる効果の持つ魔法を使った。
 すると、ミラはすぐにウトウトとし始めて5分も経たずに気持ち良さそうな寝息を立てて眠った。
「おやすみ、ミラ。」
 俺は、そう言って明かりを消して布団に潜った。
 そして、俺もすぐに眠ることが出来た。
「……………ん………ん……ふわぁ〜」
 俺は、ゆっくりと目を開けて凝った体を解すように伸びをした。それからゆっくりと起き上がりミラの方を見る。いつもなら、ミラの方が早く起きているのだが今回は俺の方が早かったらしい。まぁ、ミラはいつも早起きというよりもほとんど眠ってないというのが現実だが……
 俺は、そのままミラを起こさないように明かりをつけず静かに操縦席の方へ行った。
「ん〜っと………」
 宇宙船の操作の基本は、ミラに教えてもらっていたので教えてもらった通りに操作して到着時間を見た。
 すると後、2時間後に着くとなっていた。
「後、2時間か………」
 さすがに緊張してきた。
 というよりもあと2時間ってことは………
 俺は、窓から外の景色を見てみた。すると、大きな星が目に付いた。
「あれが………ミラたちの星………」
 海や雲があったが、草木の緑色があまりなかった。
 結構荒れてるな………
「ん……あれは………」
 俺は、視力を強化してミラたちの星を見てみる。するとそこには数多くの小型宇宙船があちこちにあった。
「あれがミラたちの敵ってわけか。」
 俺は、うるさい心臓の音を抑えるために深呼吸する。
「……………大丈夫、約束したんだ。生きて帰るって。」
 俺は、ボソリとそんな独り言を呟き寝ぼけた脳を起こすために洗面所へ向かった。

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