クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

408話 バレないために

 宇宙を出てからもう何時間経ったか分からない既に5回ほど、食事をとっているので1日は確実に過ぎているだろう。
「なぁ、ミラ、やっぱりこの宇宙空間にもミラの戦争相手はいるんだよな?」
「はい、いると思います。」
「でも、なかなか会わないよな?まぁ、会わないことに関しては良いんだけど。」
「恐らくまだ敵が私たちがここにいることが分からないのでしょう。私たちの星からはまだ随分と離れていると思いますので。」
「そっか。」
「ですが、きっと1回でも敵に見つかるとその後はどんどん敵が迫ってくるでしょうね。私が竜斗のいた星に行く前もそうでした。」
「まぁ、そうだよな。なら、なるべく見つからない方がいいよな?」
「それが出来たらいいのですが………恐らく時間の問題でしょうね。」
「う〜ん…………あっ、そうだ。あのスキル、使えないかな?」
「何かあるんですか?」
「透明化ってスキルがあるんだ。それをこの宇宙船ごと掛けられたらきっと、バレないと思うよ。」
「そのようなスキルもあるんですね。やはり、良いものですね、スキルとは。」
「まぁな。それじゃ、早速掛けるぞ。」
「はい、お願いします。」
 俺は、宇宙船の床に手を着いて透明化のスキルを発動する。
 するとすぐに連絡ルームから連絡が来たことを教える音が鳴った。
 俺たちは、すぐに連絡ルームへ行き通話ボタンを押す。
「どうしたのですか?」
「どどど、どうしたもこうしたも!ミラ様たちが乗っている宇宙船が消えたのですが!?」
 通話口からサラサがものすごい慌てたような口振りがうかがえた。
「な、言った通りだろ?」
「さ、さすがです!」
 ミラは、少し興奮気味に俺を称えた。
「ちょ、私を置いて話をしないでください!それよりもミラ様たちはどこに行ったのですか!?」
 サラサの声でミラは、ハッとなりすぐにマイクに向かって話した。
「私たちは、すぐそばにいますよ。今は、竜斗の透明化というスキルで姿を隠してもらったのです。」
「そ、そうだったのですか。」
 ミラがそう言うとサラサは、ホッと息をついた。
「さすがは、竜斗さんです。全く見えません。」
「そうですか、それなら良かったです。これなら私たちは相手に見つかることもありませんね。」
「あ、今からサラサたちの宇宙船にも同じスキルを使おうと思ってるよ。」
 俺は、ミラの横に行きそう言った。
「そうですね、その方がこのままスムーズに行けますものね。」
「ああ。ミラ、ちょっと窓からサラサたちの乗っている宇宙船を見ててくれ。」
「分かりました。」
 ミラは、スタスタと窓まで歩いて行き窓に張り付くようにしてサラサたちの宇宙船を見ていた。
 俺は、ミラが見ている窓とは別の窓からサラサたちの宇宙船に向けて手を出す。
 そして、透明化のスキルを使う。
「っ!見えなくなりました!今さっきまであった宇宙船がもうありません!」
「見ていると結構すごいよな。」
「はい、すごかったです。」
 ミラは、そう言うと再びマイクに向けて話し始めた。
「一応確認ですが、サラサたちに異常は怒ってませんか?」
「はい、全く問題ありません。」
「そうですか。なら、いいです。」
 ミラは、サラサたちの無事を確認すると通話をやめ戻ってきた。
「本当に素晴らしいですね、スキルというものは。」
「ははっ、それ、もう何度目だよ。」
「本当に素晴らしいんですからね?」
「いや、それは俺も分かってるよ。俺だって元々、こんな力があったわけじゃないんだからな。」
 と、そんな雑談をしながら俺たちは宇宙空間を突き進んでいくのだった。

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