クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

404話 出発の朝

 ミラたちと一緒に宇宙へ発つ日の朝。
 俺は、いつも通りに起きる。
 シェレールとクロムの2人は、まだ眠っているので起こさないようにベットから降りて顔を洗い歯を磨く。
 顔を洗ったことで完全に眠気が去った。
 2人が眠っているうちに寝間着から私服に着替える。旅に出る準備はアイテムボックスの中にずっと入っているので特別これといって用意したものは無い。
「さて、そろそろ2人を起こすか。」
 そろそろ起こさないと朝食に間に合わなくなってしまう。
「お〜い、2人と………も………」
 まだ眠っている2人をみて俺は、つい言葉を飲んでしまった。
 2人は、可愛らしい寝顔で気持ち良さそうに寝息を立てている。
 そんな2人を見てると心が安らいでくる。
「……………さて、どうしよう。」
 こんなに気持ち良さそうに寝られていたら起こそうにも起こせない。と言うより俺がずっと見ていたい。
「…………………」
 俺は、クロムの頬を指でつつく。
「ん………」
 おお、柔らかい。
 クロムは、まだ子どもだからか可愛らしいほっぺたがものすごく柔らかい。
 次にシェレールの頬もつついてみる。
 シェレールの頬は、クロムのぷにぷにほっぺたと違い、張りがあるがとても柔らかくてこれまた触っていると癒される。
 そういえばクロムは、もちろんだがシェレールも俺より2つ歳が下なんだよな。
 そんな2人を好きになって…………俺ってもしかしてロリコン?
 でも、正直それが別に嫌だとは思わない。年の差がなんだろうがシェレールもクロムもとても魅力的な女性なんだ。そこに年齢なんて俺は関係ないと思える。
 と、そこで部屋の扉がノックもなしに思いっきり開けられた。
「竜斗!シェレール!いつまで寝てるの!」
 扉の方からユイと思える声が部屋中に響きユイがスタスタと寝室までやって来た。
「ったく!今日は、ミラたちが出発する日なんだから少しでも長くいましょう………よ………」
 そして、寝室に来て完全に足を止めた。
「…………シェレールは、もう結婚したんだし一緒に寝るのは分かるけど…………とうとうクロムにも手を出したのね。」
 ユイが俺を睨みながらそう言った。
「ちょっ!か、勘違いするなよ!?」
 俺がそう大声出したからかシェレールとクロムが起きてしまった。
「旦那様、朝から大声を上げてどうしたんですか?」
 シェレールは、まだ完全に眠気が去っていないのか目を擦りながら俺にそう尋ねる。
「……竜斗……」
 クロムは、体を起こすことなく俺の太ももに頭を置きすりすりと頬を擦り付けた。
「りゅ、竜斗………あんた………私たちを差し置いてこんな幼いクロムと一緒に寝るなんて…………」
 ユイがどこか引いた目で見てくる。
「ち、違うって!クロムは、今日から俺が当分いなくなるから寂しいといって特別に一緒に寝ただけだよ!」
「そうなの?」
「そうそ………」
「……竜斗……昨日みたいに……もっと……触って……」
「……………」
 ユイにあともう少しで説得出来そうだったのにクロムの寝ぼけた発言によってユイの目がさっきよりも冷たくなった。
「ち、違うんだ!きっと、俺が昨日、クロムの頭を撫でていたからそれをもっとしてってクロムは言ったんだと思う!」
「むぅ〜、旦那様、またそんなにクロムとくっ付いて。」
 と、そこでシェレールも俺の背中に擦り寄ってきた。
「ちょ、シェレール、今はユイを説得してるから……というかシェレールも手伝ってくれない?」
「クロム、そろそろ退きなさい。」
 シェレールは、クロムに対抗心を燃やしているのかそれに集中して俺の話を全く聞いてくれない。
「はぁ〜…………もういいから………」
 ユイが諦めたようにため息をついてから大きく口を開けて
「あんたたち!いい加減にしなさい!」
 と、シェレールとクロムに向かって叫んだ。
 2人とも、びっくりした表情でユイを見上げてそこから少しユイのお説教が始まりそれが終わると2人は、顔を洗いに洗面所へ向かった。
「ありがとな、ユイ。助かった。」
「はぁ〜、私よりもあんな小さいクロムを選ぶなんてね。」
 ユイは、少し頬を膨らませて怒っている。
「いやぁ、なんというか……その……ま、まぁ、この話はもうおしまいということで………」
「何も終わってないんだけど?」
「うっ…………」
 ユイが俺を睨んでくるので少し目を逸らしつつ話題を変えようと模索する。そして、ちゃんと話さないといけないことを思い出し真剣な表情を作る。
「そ、それよりも、ユイ、みんな騒がしくて時々困ることもあるかもしれないけど……そういう時は今さっきみたいにユイが中心となってその場を仕切ってくれ。ユイにはその力が十分にあるって思ってるから。」
「分かってるわよ。ちゃんとみんなをまとめてみせるわ。」
「ははっ、頼もしいよ。」
 そのあとは、シェレールとクロムの2人が着替えるということなので俺だけ食堂に向かわされることになった。

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