クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

397話 パーティ始まる

 食堂に着くともうみんな揃っていた。
「みんな、早いな〜。」
「楽しみなんだからそりゃ早く来るわよ。竜斗たちは、ギリギリすぎ。」
「そ、そうか?11時5分前なんだが………」
 まぁ、みんな、それほど楽しみにしてくれたのだろう。
「と、話しすぎたらまたみんなを待たせるな。俺が開催するのは初めてだから至らない点もたくさんあると思うがみんな、楽しんでくれると嬉しい。それじゃ、行こうか。」
 俺は、そう言ってゲートを開く。
「「「「「わぁ〜」」」」」
 みんながパーティ会場のある空間に入ってから最初の一言は驚きと歓喜が混じった声だった。
 ちなみにクロムの魔力で動くぬいぐるみと人形は、最初から動かしている。
「ドラゴンの模造品にお花畑、氷の銅像とかいっぱい飾りが飾ってあるわね。」
 ユイがあちこちを見ながらそう言った。
「俺とシェレールとクロムで作ったんだ。クロムが作った飾りは右にある飾りでシェレールのは左にある飾り、俺のはここにある飾りだ。まぁ、存分に見て回ってくれ。料理も俺たち3人が作ったんだ。」
 俺は、今飾られてあるものが誰によって作られたのかを教える。
「それと今日は立ち食い形式のパーティだ。皿は、あっちの方のテーブルに置いてあるから適当にとって料理もそれぞれのテーブルに置いてあるからそれも適当に取ってくれ。汚れた皿やもう使わない皿はあっちのテーブルに置いてくれ。」
 それからパーティの形式、食事の流れも説明してからシェレールとクロムに手伝ってもらってみんなに飲み物の入ったグラスを渡していった。
「みんなにグラスは行き届いたかな?」
 俺は、そう言いながら周りを見渡す。おそらく大丈夫のようだ。
「大丈夫みたいだな。よし、それじゃ乾杯にあたって一言…………なんて別に言わないけどね。正直そんなことを言う間柄じゃないしな。でも、これがミラたちと触れ合える最後の機会だと思ってくれ。だから、後悔のしないように思いっきりはしゃいでくれ!それじゃ、乾杯!」
 俺のその掛け声とともにみんな、「乾杯!」と、叫んでくれた。
 そして、それからみんな、まずは取り皿を取りに行った。
「それじゃ、俺たちも楽しもうぜ。」
 俺は、まだ動いてなかったシェレールとクロムに向けてそう言った。
「はい、そうですね。みんなとたくさん話して盛り上がっていきます。」
「……私も……みんなとなら……いっぱい……話せる……」
 シェレールとクロムは、そう言ってみんなの方へ歩き出した。
 俺は、その後ろをとぼとぼとついて行く。
 それからみんな、料理を食べたり話をしたり飾りを見て回ったりして楽しんでいた。
 途中、レーネがお皿を落とすという事故があったものの、俺がすぐにきれいにしたのであまり問題は怒らなかった。唯一問題と言えたのはレーネがずっと申し訳なさそうにしている事だ。
「…………レーネ、ちょっとこっちに来てくれ。」
 俺は、そんなレーネを見ていられず、話し掛けてみた。
「…………なに?」
 レーネは、少し元気なさげで俺の元に来てそう尋ねてきた。
「はい、あーん。」
 俺は、そう言いながら箸でつまみ上げた肉団子を取ってレーネの口元に持っていく。
 レーネは、さっきのことで料理を取るのが少し怖くなったのか、料理に手を出さなくなったのだ。
「……………あむ。」
 渋々といった感じでレーネは、俺が差し出した肉団子を食べてくれた。
「美味しい?」
「………美味しい……」
「そっか、それなら良かった。俺たち、この日のために昨日から今日の皆を呼びに行くまでずっとここの設営をしていたからな。設営した側から言わせてもらったらみんなが楽しんでくれるのが1番嬉しいんだな。だから、レーネも楽しんでくれないか?俺からのお願いだ。」
「……………分かった。ごめんね、ずっとへこんでて。」
 レーネは、そう言うと少しだけ元気を取り戻した。
 ここからは、俺よりも適した人がいる。
 その人は、ちょうどよく、ここに来てくれた。
「……レーネ……私の……作った……飾り……見て……竜斗にも……褒められたの……」
 クロムがそう言いながらレーネの手を引っ張る。
「え?あ、うん……って!ちょっと、引っ張らないでよ!」
 レーネは、ちょっと困ったようでそれでいて嬉しそうに駆け出した。
 これなら大丈夫そうだな。
 みんな、楽しくやってるみたいで良かった。

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