クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

396話 自分の思い

「……2つ目は……これ……」
 クロムがそう言って見せてくれたのは氷で作ったみんなの像だった。
「うわぁ〜、すげぇ〜。」
 クロムは、魔法の操作に長けているだけあってものすごくリアルに作られている。
「よくこんな短時間で作れたな。」
「……ううん……これ……竜斗……たちが……ここに……来てから……よく作ってた……それを……最後に……少し……調整……してから……置いた……だけ……」
「いや、こんなにリアルなものを作ったってだけですごいよ。俺だってたぶんこんな上手く作れないよ。」
「……その点は……頑張ったから……褒めてくれて……嬉しい……」
「ははっ、きっとみんなも褒めてくれるよ。クロムは、ものづくりの才能があるかもな。」
「……そう……かな……えへへ……これからも……なにか……作って……みようかな……」
「出来たら俺にも見せてくれるか?」
「……うん……もちろん……」
「楽しみにしてるな。それで最後の1つは考え中か?」
「……うん……なにしたら……いいか……分からない……」
「そっか。なら、俺がなんかアドバイスあげよっか?まだまだ何をしようか頭の中にあるからな。」
 俺がそう言うとクロムは、シェレールと同じように少し考えてから首を横に振った。
「……ううん……大丈夫……自分で……考えたい……」
「………そっか。」
 2人とも、ちゃんと自分で考えて何かを贈ろうとしてるんだな。
「それじゃ、俺は邪魔になると思うからあっちに行ってるな。」
「……別に……邪魔……なんて……思ってない……逆に……いて欲しい……くらい……」
「う〜ん、やっぱり戻るよ。シェレールにも忠告されてるし。」
「……シェレール……恨む……」
 クロム、怖いよ?
 俺は、苦笑いを浮かべながらその場をあとにした。
 そして、俺は自分が作った飾りの場所に戻ってくるともう一度自分の作品を見た。
「う〜ん……これもなかなかの出来栄えなのだが………ただ作ったって置いて飾ったってだけに感じてきたな。」
 2人の飾りにはちゃんと自分の思いが込められていた。なら、俺はどうだろうか。
 確かに飾りとしてなら普通にいいだろう。でも、そこに俺の思いがあるかと言われたら………ないだろうな。
 さすがに作り直すってことは無いけど……あと1作品作るか。スペースはまだ余ってるみたいだしな。
 俺は、そう思いまず、何を作るか考える。その際、自分のみんなに対しての思いもしっかりと考える。
「……………うん、あれにしよう。」
 俺は、何にするか考えて作業に入った。
 まずは、みんなを色で例えてみる。
 シェレールなら純白の白って言いたいけど白だと見えにくいから銀色にする。シェレールの髪の色くらいがちょうどいいな。
 クロムは、黒色かな。ユイは、赤色だな。
 と、そんなふうにそれぞれ人の色を選んでいく。
「よし、全員分決まったな。それならそれを7つの色を1組として半円を描くように魔法を操る…………と、よし、上手くいったな。」
 俺が4作目として選んだのはみんなの色の虹色だ。
 なかなかいい色あいだ。まぁ、虹色にはない色が沢山あるけど……それぞれの人のものだと思えば綺麗に見えてくる。
「よし、これでいいな。」
 俺は、自分の作品が全て終わり周りを見てみると2人も終わりそうだった。
 俺は、2人が作り終わると声をかけて一旦休憩を取った。
 そしてそれから昨日作っておいた料理を各テーブルに置いて取り皿や箸、スプーンやフォークも置いた。
 これで準備は、万端だ。あとは、みんなをここに招待するだけだ。
「さて、みんなを呼ぶとするか。」
 俺は、2人にそう声をかけてゲートを開き時間もちょうどよかったので食堂へ向かった。

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