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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

394話 飾り付け

 作業を開始してから約1時間。
「ふぅ、こんなものでいいだろう。」
 俺たちは、大きく削るところは魔法で削って細かいところは手作業で削っていった。なので思ったよりも時間がかかってしまった。
「2人がいてよかったよ。正直、この作業のこと甘く見てた。もし、2人がいなかったらまだだいぶ時間がかかってただろうし。」
「お役に立てたのなら良かったです。」
「……役に……立てた……嬉しい……」
 2人は、役に立てたことが嬉しかったのかニコニコと嬉しそうに笑っていた。
「何言ってるんだよ。2人とも、いつも俺を支えてくれてるんだから役に立ってるよ。感謝の言葉しか出ないくらいだよ。」
「ふふっ、そう言って貰えるのなら嬉しいです。」
「……竜斗の……役に……立てて……嬉しい……」
「さてと、喋るのはこれくらいにして次の作業に入るかな。」
「はいっ!」
「……うん……頑張る……」
 次の作業とは清掃作業だ。何事も綺麗な方がいいからな。
 俺は、完全創造で布巾、ほうき、ちりとりを作った。
 俺とクロムは、まず布巾でテーブルを拭くことにした。シェレールは、ほうきで辺りをはいてくれる。
 クロムが体が小さいのでテーブルの端から端までいくのにわざわざ移動しないといけなくてその一生懸命に頑張っていたところは本当に可愛かった。
 作業をしつつ横目で頑張っているクロムを見ながら癒されているとシェレールの鋭い視線が刺さったので作業に集中することにした。
「これでだいたい終わったかな。」
 清掃作業を始めてからこれまた1時間ほど経った。まぁ、今回はちょくちょく俺がクロムを見ていてサボっていたからだろう。
「随分と時間がかかっちゃいましたね。」
「っ!………そ、そうですね………」
 シェレールの言い方がものすごく怒気を纏っている。
「……竜斗……次……何する?」
「う〜ん、そうだなぁ…………」
 正直もうすることは料理を各テーブルに置くだけなのだがそれをするにはまだ早いので………
「………飾りがあれだけなのはなんだか寂しいからもう少し飾りを作ろっか。各々3つくらい作ればいいだろ。」
「飾りですか………急に作るのは難しいですね……」
「まぁ、時間は結構あるんだしゆっくりと考えればいいさ。」
 ここでの時間はゆっくり進んでいるからまだ現実世界ではみんなが起きたくらいだろう。
「あと、何か材料として欲しいものがあったら俺に言ってくれ。完全創造で作るから。」
「分かりました。」
「……分かった……」
「それじゃ、みんな、まずは配置を決めて作業に入ろうか。」
 俺たちは、自分の作るものの配置スペースを決めて作業に取り掛かる。
 今さっきも言った通り、シェレールがあの氷を出していなければ自分で作ろうとしていたので俺の中ではある程度考えはある。
 まず1つ目に作るのは………と言うよりも前から暇な時に遊び程度に作っていたものでそれを置くだけなのだが………
 俺は、アイテムボックスからドラゴンのオブジェを取り出してその場に置く。これは、本物のドラゴンから使っているのでものすごくリアルである。
 そして、次に大きな空洞がある透明で巨大な筒を取り出して地面に固定する。そして、その中に炎と水の渦を巻いて完了だ。炎が水で消えないようにある程度の加工はしてあるので消える心配はない。それを3つほど作り2つ目の飾りは終了だ。
 最後に巨大なツリーを作り出してそれに飾り付けをする。こういう飾り付けをするのは俺のちょっとした憧れでもあった。
 俺は、自分で満足のいく飾りを作り終わり一息ついた。
「さて、あの2人の飾りはどうなっているかな?」
 俺は、自分の作業が終わったので2人の作業具合を見に行った。

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