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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

393話 最終準備

(マスター、時間ですよ。)
「………ん………ふわぁ〜………」
 俺は、いつもより少し早く起きるため、ナビに起こしてもらうようにお願いしておいた。
 ありがとう、ナビ。起こしてくれて。
(いえいえ、これくらいなんでもありませんよ。)
 今の時刻は、朝の5時半。いつもより1時間ほど起きるのが早い。
「さて、準備に行きますかな。」
 俺は、1人でそんなことを言ってベットから降りた。
「っと、その前に………」
 俺は、出る前にテーブルにあった紙とペンを取りシェレールに置き手紙を書く。シェレールのことだから俺がいないことにまた不安に思うだろうからな。
 俺は、ちょっと出掛けてくる、パーティには間に合うから大丈夫と手紙に書いてそれをテーブルに置き、部屋を出ていった。
「なぜ俺がいつもより早く起きたかというとシェレールとクロムには伝えてなかった今日の作業があるからだ。このことを伝えたらきっとあの二人は来るだろう。でも、朝はゆっくりして欲しいので何も言わずに俺一人でやることにしたのだ。」
 ……………………ん?
 俺、喋ってないぞ?
 と言うよりも俺の声はこんなに高くないし………
 後ろを振り返るとシェレールとクロムが立っていた。
「……………あ………」
「ふふっ、バレバレです。」
「……うん……竜斗の……昨日の……表情から……何か……しようとしてたのが……バレバレ……」
「あ、あはは………」
「そうやって気を回しすぎるところ、旦那様の悪いところですよ。」
 シェレールがビシッと俺に指をさしてそう言ってきた。
「………はい……ごめんなさい……」
 俺は、苦笑しながら謝った。
 この2人に嘘をつくのは難しそうだ。
 俺は、仕方なく2人を連れてパーティ会場となっている空間へ移動した。
「それでまだ終わってない準備ってなんですか?」
「まずは、これの形を整える。」
 俺は、そう言って昨日シェレールが作った氷の塊を叩いた。
「形は歪だからな。綺麗と言っても形がこれじゃあれだから少し整えていく。」
「わ、分かりました………もしかして、私のせいで仕事が増えちゃったのでは……」
 シェレールは、頷きはしたけど自分のせいで今働いているんじゃないかって思って不安になってるみたいだ。
「シェレールがこれを作らなかったら結局俺がなにか飾り用に作っていたからな。シェレールがこれを作ってくれたおかげで魔力をそこまで消費しなくて済んだよ。」
 俺は、事実を言ってフォローする。
「旦那様………そ、そうですか。それなら良かったです。それじゃ、早速作業に入りましょうか。」
 シェレールは、何とか不安を払拭できたみたいで元気に作業に取り掛かった。

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