クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

383話 帰宅

 クロムと一緒に夕食を食べて休憩がてら星空を見て談笑した後、俺たちは、使った食器や調理器具を洗いアイテムボックスにしまう。
「さて、そろそろ帰るか。」
「……うん……でも……竜斗……大丈夫?」
「ん?何が?」
 その場の掃除も終えて帰る準備は完璧だというのにクロムから心配されてしまった。
「……竜斗……シェレールと……喧嘩……してた……っぽいから……」
「ああ、そのことか。」
 謝る方法を考える時間が必要だと感じ、一旦シェレールと離れたのだがいい方法が思い付かなかったどころかそれすら考えてなかったな。
 でも、なんだろうか。なんだか朝のようなモヤモヤを今は全く感じない。
「……も……もし……シェレールから……愛想……尽かされても……私が……いるから!」
 クロムは、俺を心配してかそんなことを言ってくれた。
「ははっ、ありがとう、クロム。でも、きっと大丈夫だと思う。」
「……そうなの?」
「まぁ、確信はないんだけどね。」
「……そっか……残念……でも……早く……仲直り……出来ると……いいね……」
 クロムは、そう言うとふふっ、と微笑んでくれた。
「ああ、ちゃんと俺の方から謝って仲直り出来るようにするよ。」
「……頑張って……竜斗……」
「ありがとう、クロム。………さて、帰りますか。もう、夜も遅いし俺の転移スキルで帰るぞ。」
「……うん……分かった……」
 クロムは、そう言うと俺の手をぎゅっと握ってきた。
 俺は、それを確認してから魔王城の俺の部屋に転移した。
「よし、ちゃんと帰ってこれたな。」
「……シェレールは……ここには……いない……みたいだね……」
「確かにそうだね。」
 俺の部屋は真っ暗だった。まだ寝るには早すぎる時間だから誰かの部屋にいるのかな?
「……とりあえず……お風呂……入ろ……汗……かいちゃった……」
「そうだな、もしかしたらシェレールもお風呂かもしれないし。」
「……その時は……私から……シェレールに……竜斗と……ちゃんと……話すように……促しておく……」
「ありがとう、クロム。」
 俺は、クロムにお礼を言うと着替えとタオルを持って部屋を出た。その後、クロムの部屋にも寄ってクロムの着替えとタオルも取ってからお風呂に向かった。
「じゃ、また後でな。」
「……うん……もし……シェレールが……いたら……ここで……待つように……言っておく……」
「本当にありがとう、クロム。」
 クロム、君は本当になんていい子なんだろうか。
 クロムは、俺のお礼を聞くと嬉しそうに笑ってから女湯の方のお風呂場へと入っていった。
 俺もその後に男湯の方のお風呂へと入る。
 それから服を全て脱ぎ髪と体を洗ってから湯船に浸かり今日の疲労を落とす。
「ふぁ〜、いい湯だな〜。」
 こんなに気持ちいいとついついここで眠ってしまいたくなるな。そんなことしたらのぼせてしまうからさすがにしないけど。
 それから俺は、10分ほどお風呂を満喫してから湯船から出て体の水滴をタオルで拭ってから持ってきていた替えの服を着る。
「クロムもそろそろ出てる頃だろかな。」
 俺は、そう思いすぐに廊下の方に出る。するとクロムだけが待っていてくれていた。
「悪いな、待たせちゃって。」
「……ううん……私も……今……上がった……ばっかり……だから……気にしないで……」
「そっか。それでシェレールは………」
「……いなかった……」
「それじゃ、誰かの部屋に行ったのかな?……一旦俺は、自分の部屋に戻ってシェレールが戻ってないか確認するよ。」
「……分かった……それじゃ……私は……もう……部屋に……戻るね……」
「ああ、今日はありがとな。また、今度一緒に行こうな。」
「……うん……約束……」
 クロムは、俺からの誘いが嬉しかったのか帰り際は鼻歌をしながら帰っていった。
 さて、俺も部屋に戻るか。

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