話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

379話 行きたい場所

 シェレールに無視されまくれこれは謝る方法を考える時間が必要だと感じ、シェレールと離れた後、色々ありクロムと一緒に出掛けることになった。
 まずは、俺の朝食を済ませるため、街にある喫茶店への足を運ぶ。朝だからか喫茶店にはあまり人がいなかった。
「クロム、なにか頼んでもいいぞ。」
「……やった……じゃあ……この……ケーキ……食べたい……」
「ケーキか、いいよ。」
 俺は、クロムの食べたいものを聞いたあと、自分が食べる朝食を選んだ。そして、何にするか決めたあと、店員さんに注文を告げた。その際、クロムにはオレンジジュースを頼んであげた。
「……ジュース……良かったの?」
「別に構わないよ。俺、結構お金持ってるからね。」
 俺がそう言うとクロムは、嬉しそうに笑った。
 そして、それから5分くらいで頼んだものが全て来た。
「……竜斗……ありがとね……」
「ははっ、遠慮せずに食べて。」
「……うん……ありがとう……」
 クロムは、俺に感謝しながらケーキを美味しそうに食べた。
「美味しいか?」
「……うん……とっても……美味しい……」
「そりゃ、良かったな。」
 俺は、そんなクロムを見ながら朝食として頼んだサンドイッチとホットコーヒーをいただいた。
「ごちそうさまでした。」
「……ごちそうさまでした……」
 俺とクロムは、同時にそう言った。クロムは、よほどケーキが美味しかったのか小さく分けて食べていた。なので俺と食べ終わるタイミングがほぼ一緒だった。
「よし、それじゃこのあとはどうしよっか?」
 俺は、この後の予定をどうするか話す。
「……竜斗は……どこか……行きたいところ……ある?」
「いいや、俺は特にはないけど。」
「……そっか……なら……一緒に……行きたい……ところが……あるの……」
「そうなのか?じゃあ、そこに行こっか。それって遠いところ?」
「……うん……結構……遠い……」
「なら、ある程度のところまで転移のスキルを使うか?」
「……ううん……竜斗と……歩いて……行きたい……」
「そうか。じゃ、早速行こっか。」
 俺は、そう言って席を立ち上がり会計を済ませてクロムと一緒に喫茶店を出た。
 そして、クロムの案内のもと街道を歩いていく。
「あれ?街を出るのか?」
 気がつけばもう街の外が見えてきていた。
「……うん……結構……遠くだから……」
 クロムは、行き先を教えてくれずただ案内してくれるだけだった。
 それから何度か休憩を取りつつ街の外を歩いていく。もう何時間歩いたか分からないが空腹感はあるのできっとそろそろ昼食の時間だろう。日も真上まで来てるから。
「クロム、そろそろ昼ご飯にしようか。」
「……うん……そうだね……」
 昼ご飯にしようと言っても弁当なんて持って来てないからその場で狩るしかない。一応アイテムボックスにも食料はあるのだがたまには現地調達というのもいいものかもしれない。
 俺とクロムは、魔物を探すついでにそこら一帯に生えている食べられる木の実を採取する。
「おっ、あの、クマ型の魔物、いいんじゃないか?」
「……うん……あれなら……十分……お腹……いっぱいに……なる……」
 俺とクロムは、魔物を消し炭にしないように魔力を大幅に下げて光の矢を魔物に向かって放った。俺の光の矢は、どこにもそれることなく一直線に魔物の心臓を貫いた。クロムの光の矢は、首を貫いた。そのせいで頭が地面に落ちてなんともグロいモノになった。
「………………な、なんか、食欲が……」
「……う……うん……私も……首を……はねたこと……後悔してる……」
 俺とクロムは、お互い魔物の死体を見て食欲を失ってしまった。
「………一応血抜きだけしておくか。また腹が減ったら料理すればいいし。」
「……そうだね……」
 俺たちは、昼ご飯を食べることをやめて今狩った魔物の血抜きをしてアイテムボックスに入れる。
「よし、それじゃ、行くか。」
「……うん……」
 俺とクロムは、再び歩き出したのだった。

「クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く