クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

375話 膝枕

 俺たちは、話を終えたあと、残っていた弁当を全て食べてから何せずにゆっくりとする。
「………旦那様、膝貸してもらってもいいでしょうか?」
「ん?ああ、別に構わないけど。」
 シェレールは、俺の返事を聞くと俺に近づきそこで横になり頭を俺の膝の上に乗せた。
「ふふっ、旦那様の膝、少し硬いですね。」
「悪いな、寝心地悪いだろ?」
「いいえ、そんなことありません。すごい安心してぐっすりと眠れそです。」
「そうか?なら、寝てて構わないぞ。」
「足、痛くなりませんか?」
「大丈夫、大丈夫。ほら、俺に気にせず眠って。」
 俺は、そう言ってシェレールの頭を優しく撫でる。
 するとシェレールは、すぐに寝息をたて始めた。
「…………不安にさせてごめんな。俺、もっともっと強くなってシェレールを不安させないようにするから。」
 俺は、シェレールの寝顔を見ながらそう言った。
 それから俺は、ずっと眠っているシェレールの頭を撫でていた。時々イタズラとして頬を触ったりしてみたけどシェレールは少しくすぐったそうにするだけでずっと眠っていた。
 そして、シェレールが目を覚ましたのは日がだいぶ傾いた頃だった。
「………ん………ふぁ〜……」
「おはよう、シェレール。と言ってももう夕方だけどな。」
「あっ!す、すいません!私、ずっと寝てて……足は大丈夫ですか?」
「全然大丈夫だよ。シェレールの寝顔を見られて逆に癒されたくらいだよ。」
「〜っ!そ、そういうことを言うのは恥ずかしいのでやめてください。」
 シェレールは、頬を膨らませて怒った素振りを見せる。
 俺は、その真っ赤に膨らんだ頬を指で押す。すると、口の中に入っていた空気が口から出てきていつものシェレールに戻った。
「〜っ!も、もうっ!旦那様!」
「ははっ、ごめんごめん。」
 次は、本当に怒りそうなので謝っておく。
「んっ!」
 するとシェレールは、目を閉じて唇を突き出す。
 これは、許してあげる代わりにキスをしてくださいというシェレールのメッセージだ。
 俺は、苦笑しながらシェレールのお望み通りキスをしてあげる。
 そして、お互いの唇が離れるとシェレールはもう既に笑顔だった。
「えへへ、許してあげます。」
「ありがとう、シェレール。」
 こんな平和なやり取りをしながら俺たちは、日が完全に隠れるまでイチャつくのだった。
 日が隠れて空が真っ暗になる。
「そろそろ帰るか?」
「…………旦那様、星、綺麗ですよ。」
 シェレールは、そう言うとその場に寝転んで空を見上げた。
 これは、もう少しここでゆっくりしていたいというメッセージだ。
 俺、シェレールの考えていることが結構分かってきたな。
「そうだな。すっげぇ、綺麗だ。」
 俺もそれに応えてシェレールの横に寝転んだ。
「そういえば俺、シェレールとこうやって星を見ようって思ってたんだよな。」
「そうなんですか?」
「この世界の星ってすっげえ綺麗に見えるからな。」
「確かに星はすごい綺麗ですけど……旦那様の前の世界も一緒なんじゃないんですか?」
「前の世界は街中の明かりとかのせいでこんなに綺麗には見えなかったんだ。だから、この世界に来て初めてこの空を見た時は感動したな。」
「そうなんですか……旦那様は、この世界に来られて良かったですか?」
 シェレールは、俺の手を繋ぐとそんなことを言ってきた。
「何言ってんだ。当然だろ?この世界に来られなかったらシェレールとも、みんなとも会わなかったしな。」
「……………白井さんとは会ってますけどね。」
「そ、そりゃ、仕方ないだろ?白井は元々クラスメイトなんだから。」
「分かってますよ。今さっきのお返しです。」
「えぇ〜、あれ、許してくれたんじゃなかったの?」
「許しはしましたけどやり返さないとは言ってませんよ。」
 シェレールは、そう言うと笑って俺の腕に抱きついた。
「………旦那様、本当に気をつけてくださいね。」
「ああ、分かってる。もう、シェレールに心配かけないようにする。絶対にだ。約束する。」
「はい、信じてます。」
「ありがとう、シェレール。」
 俺たちは、そのまま数時間ずっとその場で寝転がり星空を見ていた。

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