クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

369話 取り繕う

「お待たせ。ミラを連れて来たから話をしたいんだけど……ここじゃ少し騒がしいから部屋を移そっか。」
 俺の提案にミラと指揮官の衛兵は、了承してくれて部屋を移すことになった。
 変えた部屋は少し前まで俺が使っていた部屋だ。
「それじゃ、話を……といきたいところだけどまずは自己紹介してくれるかな?まだ名前を知らないからね。」
「すいません!本当なら1番に名を名乗りあげなければならないのに。私の名は、サラサと申します。」
「サラサね、よろしく。」
「よろしくお願いします!」
 サラサは、自分の名を名乗りあげると頭を下げた。
「なぁ、ミラ。お前んとこの星は頭を下げるのが好きなのか?」
「そ、そういう訳ではありませんよ!」
「ははっ、分かってるって。お礼もできない恩知らずよりはよっぽどマシだよ。ミラの星の人はいい人たちの集まりなんだな。」
 俺がそう言うとパァーっと顔を明るくさせた。
「はいっ!そうなんです!とてもいい方ちなんです。だからこそ、星のみんなが不安で不安で………」
 最初らへんはすごい嬉しそうな表情だったのに話していくにつれてどんどん暗くなっていった。
「す、すまん!悪いことを聞いたな。俺もなるべく早く宇宙船を直すから!」
 俺は、取り繕うように少し慌ててそう言った。
「い、いえ、急いでもらわなくても大丈夫です。すいません、取り乱すようなことを言ってしまって。竜斗は、そこまで気にしてもらわなくても大丈夫ですので。」
 ミラも取り繕うように慌ててそう言った。
「……………ははっ」
「……………ふふっ」
 その後、俺とミラは、見つめ合いお互い同時に吹いてしまった。
 別におかしいところとかあった訳では無いがなぜか笑ってしまったのだ。
「もうこのやり取り、何度目なんだろうな。」
「そうですね、少なくとも必ず1日に1回はしてますね。」
 俺たちは、そう言ってまた笑う。
「…………………あの……」
 と、そこでサラサが声を掛けてきた。
「あ、すまん。話をしようって言ったのに全然進まなくて。」
「あ、いえ、それは大丈夫なんですが……1つ聞いてもいいですか?」
「ん?なんだ?」
「あ、あの………竜斗さんと姫様ってもしかして……お付き合いをされてるのですか?」
「ぶっ!?」
「っ!?な、何を言ってるのですか!?サラサ!?」
 サラサの急な質問に俺とミラは、すごい取り乱してしまった。
「わ、私たちは別にそういう関係ではありません!仲良くさせてもらってはいますけど決してそういう仲ではありませんので!そもそも竜斗にはシェレールという可愛らしいお嫁さんがいるんですから!」
 ミラは、またも取り繕うように慌ててそう言う。
「そ、そうでしたか!私はてっきり竜斗さんと姫様がお付き合いされているのだと思って………すいません。誤解してしまって。」
「い、いや、俺は別に構わないよ。」
 サラサに今さっきのミラとの会話が恋人同士だと勘違いされるようならばシェレールがもし見てたら…………
 俺は、背中から流れる冷や汗が止まらないのであった。
 この場にシェレールがいなくて本当に良かったと心の底から思った。
「………………あぅ………」
 俺の隣にいるミラは、今さっきまではサラサに取り繕っていたけど恥ずかしさが限界量を超えたのか、口をパクパクとさせていた。
「ひ、姫様!す、すいません!私の勘違いでした!」
 サラサもミラの様子に気づいたのか頭を下げて謝った。
「あ……い、いえ、大丈夫ですよ。竜斗とそういう風に見えたのなら私も少しは仲良くなれたのかなっと思って嬉しかったですよ。」
 サラサの声掛けでミラは、落ち着き普段の様子でそう言った。
「ほ、ほら、そろそろ本題に入らないといけないぞ。昼までにこの話をまとめたいからな。」
 俺は、そう言ってようやく本題に入るのだった。

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コメント

  • ノベルバユーザー362457

    浅い

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