クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

366話 わがまま

「うぅ………恥ずかしいですぅ〜……」
 今、俺とシェレールは、自宅で朝食を取っている。シェレールは、朝起きてからの行動を今も恥ずかしがって顔を真っ赤に染めあげている。
「そんな恥ずかしがることないだろ?すごい可愛かったぞ?」
「も、もう……そ、そのことはもういいですからぁ〜」
 シェレールが気にしてるから俺は、別に気にしてないよってことを言ったのに。
「そ、それよりも今日も魔王城に行くんですよね?」
「ああ、そのつもりだよ。でも、今日は衛兵たちの話も聞きたいし宇宙船の修理は無理かな〜。」
「…………では、明日からも頑張りましょう。」
 シェレールは、どこか寂しそうな声でそう言った。
「ん?どうかしたか?」
「い、いえ!なんでもありません。大丈夫です。」
 シェレールは、少し目を逸らしてそう言った。
 こういう時のシェレールは、いつも嘘をついている。一年間一緒にいたからそれくらいは俺でも分かる。
 だから、俺は橋をテーブルに置きシェレールの方を見た。
「シェレール、何かあるなら言ってくれ。遠慮されてたらなんか気を使われてるみたいで嫌だ。もう結婚もしたんだ。そういう気遣いはあまりしないようにしよう。」
「…………そう……ですね。」
「で?なにか悩み事?」
「………悩み事というか……私のわがままで………」
「わがまま?別にいいよ。ある程度のことだったら聞いてあげるから。」
「で、では………明日の宇宙船の修理は、やめてください。」
「え?」
 俺は、シェレールの話をちゃんと聞いていたが意味が分からず再度尋ねた。
「だ、だから……明日の宇宙船の修理はやめてください。そ、その………2人っきりになりたいので………」
 シェレールは、少し収まりつつあった顔の赤さがまた熱を帯びたように真っ赤になった。
「……………」
 俺は、少し驚き黙ってしまった。
「………だ………だって……その……結婚してからもずっと魔王城に行ってて2人っきりの時間といえばこの朝の時間しかないので……」
「あ、ああ、そういうことか………そ、そうだな。確かに考えてみれば全然2人っきりになれてないな。分かった、明日は休むってことをミラに伝えとく。」
「わ、私からも話しますので。」
「それならやっぱり、修理はしておきたいな。ミラには2週間で直してみせるって言ったんだから。」
「ってことは今日は少し遅くなるかもしれないってことですか?」
「ん〜、まぁ、そうだな。だから、今日は魔王城に泊まってもいいぞ?明日の朝に帰ればいいんだし。」
「そ、それはダメです!絶対にクロムもついてくるに決まってます!」
 確かに………
 ごめん、クロム。言い返すことできなかったよ。
「………でも、どうしたら……」
(それなら毎回思っていたんですがマスターの空間魔法で作った空間内で修理をすればいいのでは?空間内は時間がゆっくりと進んでいるので長い時間行ってもそこまで遅くはならないと思いますよ。)
 おっ!その手があったな。なんだよ、ナビ。早く言ってくれよ。
「ナビからいい提案が来たよ。」
「ナビさんから?…………そういえばナビさんって女の子なんですか?」
 シェレールが少し疑うような目で見てくる。
「ナビに男も女も関係ないって。」
(失礼な!一応女の子として通っています!)
 あ、そうだったんだ。すいません。
 でも、シェレールにこの話をするとまたなんか疑われそうなのでやめておこう。
「ってことでたぶん帰りは遅くならないと思うよ。もし、遅くなったらシェレールは魔王城で寝ていてくれ。俺が転移で家まで連れて帰るから。」
「はい、分かりました。………旦那様、ありがとうございます。私のわがままを聞いてくれて。」
「ははっ、別に構わないって。ほら、それならなるべく早く行って衛兵たちと話をしようぜ。」
「はい、そうですね。」
 よし!明日のためにも今日は頑張るぞ!

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