クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

365話 甘え上手

 衛兵の人たちと出会ってから一日が経った。
 昨日の夜は、結局ご飯を食べた後、衛兵たちは、すぐに寝てしまって何も話せなかった。
 なので俺とシェレールは、俺がご飯を食べ終わってから自宅へと帰りその日は、そのまま眠った。俺たちは、自宅を持ったからなるべく家へ帰るようにしようと決めたのだ。
 そして、今日の朝、まだ気だるい体を無理やり動かし起き上がる。シェレールも俺が起きる動作で起きてしまった。
「悪い、まだ眠かったよな。」
「ん〜………いえいえぇ〜……全然大丈夫ですぅ〜。」
 シェレールは、まだ眠たそうな目元を擦りながらそう言った。
「そっか。なら、一緒に洗面所に行って顔を洗おっか。まだ眠っててもいいけど……」
「や〜……旦那様と……一緒がいい〜。」
 シェレールは、そう言って俺の首元に手を回してきた。
 朝からすごい寝ぼけているがこれはものすごいレアなシェレールなのでじっくりと目に焼き付けておこう。
 シェレールは、いつも俺よりも早く起きてよく俺の寝顔を覗き込んだりしているので俺が寝ぼけているところは何度も見せるがシェレールが寝ぼけているところは全く見たことがない。
「………もうちょっと寝てよっか?」
「ん〜……寝てる〜」
 うん、やっぱり、可愛い。
「………でも、みんなを待たせるわけにはいかないからやっぱり、起きるぞ。」
「………やっ!」
 シェレールは、俺にがっしりとしがみつき離れないようにした。
 シェレールがそうしてくるなら俺にだって考えはある。
「……よいしょっと」
 俺は、シェレールの足を右手で持ち左手で体を支える。
 いわゆるお姫様抱っこだ。
「お……おぉ〜……旦那様……すごいぃ〜」
 シェレールは、嬉しそうに俺の頬にキスを何度もしてくる。
 朝からこんなにイチャついていたらまたユイとかに何か言われそうだな。まぁ、見てないからいっか。
 せっかく結婚したんだしこんな時間があってもいいよな。
「ほら、シェレール、下ろすぞ。」
「やだぁ〜……このまま行きますぅ〜」
 ……………まぁ、結婚したんだしこれくらいいいよな。
 うちの洗面所は2人で使うにしては大きすぎるのでこの状態で行っても全く問題はないだろう。
 俺は、そう自分に言い聞かせて洗面所へと向かった。
 まぁ、実際俺も離れたくないというのが本音なのだが。
「さすがにそろそろ下ろすぞ?そうしないと顔が洗えないからな。」
 洗面所に着いて俺は、そう言った。
「んん〜……やぁ〜……ずぅ〜っとこのままが……い〜」
 今日のシェレールは、本当に甘えてくるな。俺としても嬉しいのだが……
「やっぱり、ダメ。そろそろ朝ごはんを作って食べないと約束の時間に遅刻しちゃうからな。」
 俺は、そう言って今度は問答無用でシェレールを下ろした。
「あぁ〜……むぅ〜……いいじゃないですかぁ〜……」
「ほら、ちゃんと顔を洗いなさい。」
「むぅ〜」
 シェレールは、頬を膨らませながらも俺の言う通りに顔を洗った。
「もう大丈夫か、シェレール?」
「……………」
 俺は、シェレールが顔を洗ってからそう言った。だが、なぜかシェレールは、ずっと固まっていた。
「ん?どうした、シェレール?」
「………わ……わた………私は……今さっきまでなんてことを………〜っ!」
 シェレールは、ちゃんと目が覚めたのか今さっきまでの行動を思い出しものすごく恥ずかしがっていた。
「だ、旦那様!す、すいません!今さっきはあんな恥ずかしいところを見せてしまい……」
「何言ってるんだよ……めちゃくちゃ可愛かったぞ。」
「〜っ!」
 シェレールは、恥ずかしさのあまりか自分の顔を手で隠していた。だが、今のシェレールは顔が真っ赤だって言うのはすぐに分かる。だって、耳がものすごく赤いからな。
 そういえば久しぶりにこんな風な朝を迎えたな。たまにはこういう日があってもいいよな。
 俺は、そう思いながら顔を洗うのであった。

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