クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

363話 和解

「「「………………姫様?」」」
 俺とシェレールとクロムがミラを見ながら首を傾げた。
「なんであなたがここにいるんですか!?」
「それはこちらのセリフです!なぜあなたたちはここにいるのですか!?」
 だが、ミラはそんな俺たちをよそに俺が拘束している指揮官と揉め合う。
「………シェレール、こいつらの心って今どうなってる?」
「……ミラを含めてみんな驚いていますね。」
 ってことはこれは演技ではなさそうだな。
 まぁ、見ている限りでも演技には全く見えないのだがな。念には念を込めたのだが無駄だったようだな。
「俺たちはあなたを探しに来たんですよ!あなたの宇宙船が通った後を追ってここに着いたんです。」
「なっ!?あ、あなたたち、星はどうしたのですか!?私たちの星は!?」
「私たちがあの星を出る前は何故か分かりませんが攻撃が止んだのです。だから、これをチャンスに一人で行かせてしまったあなたを保護しようと思ったのです!必ずあなたには追跡がついていると思ったので。」
「そんな………だったら今、あの星を守っているのは誰なのですか!?あなたたちがいなくなった今、誰があの星を守っているのですか!?」
 ミラは、激昂する。
 俺たちは、話についていけずただ見るしかできなかった。
「…………旦那様、一旦みんなを落ち着けた方がいいのでは?これじゃ話になりませんよ。」
「ああ、確かにそうだな……」
 俺は、1度宇宙人たちの姫様発言で消してしまった殺気のスキルをもう1度使う。今度はミラにも使う。だが、一応拘束しているやつよりはだいぶ抑えて。
「っ!」
「ひっ!?」
 宇宙人たちは、声にならないほどに驚いて、ミラは、体を硬直させてしまった。
「お前ら、一旦落ち着け。勝手に話してんじゃねぇ。」
 俺は、さらに萎縮させるために怒気を込めてそう言った。
 これでみんな、落ち着いたかどうかは分からないが黙ってはくれた。
「それじゃ、まずは俺からいくつか質問する。まだ話についていけてないからな。」
 俺は、そう言ってまずはミラの方を向く。
「それでミラ、こいつらとは知り合いなのか?」
「は、はい。皆さんには黙っていたんですが……私、その星を代表する姫でして……そして、この人たちは私たちが暮らしていた星を守ってくれている衛兵たちです。」
「………衛兵………ってことは別に危害を加える奴らじゃないんだよな?」
「はい、そうですね。大丈夫だと思います。」
 そりゃ少し悪いことしたな。
 俺は、殺気を消してその衛兵たちのもとへ向かう。衛兵たちは、今さっきの俺との勝負もありブルブルと震えている。
 俺は、それを気にせず衛兵たちを拘束している縄に手をかける。
「すいませんでした。ミラの知り合いとは知らずにこんなことをしてしまって……」
 俺は、縄を解いてその場に正座して頭を下げた。
「………え……あ……あの……え?」
 俺が今さっきの態度から急に変わってしまい衛兵たちは、戸惑っているようだ。
「あなたたちは、竜斗に何も言わなくていいのですか?」
 ミラは、戸惑っていて何も言えない衛兵たちに対して厳しい言葉を送った。
 さすがにいきなりあんなことをされたやつに謝罪なんて出来ないだろうに。
 だが、そんな俺の予想は呆気なく砕かれた。
「す、すいませんでした!あなたがまさか姫様を保護しているなんて思ってもいませんでしたので!あんな手荒な真似をしてしまい……本当に深く謝罪申し上げます!」
 指揮官がそう言って衛兵たちは、全員俺のように頭を地面に擦り付けた。
「竜斗、私からも謝罪させてください。すいませんでした。」
 ミラもそう言って頭を下げてきた。
「い、いえ!本当にいいですから!衛兵たちに危害を加えたのは俺もですから気にしないでください!ミラも本当にいいから。」
 俺は、急いでみんなに頭を上げてもらうようにお願いする。すると俺のお願いだからかすぐにみんな頭を上げてくれた。
「お互い謝罪したことですしこのことは水に流すということで。色々と話を聞きたいところですが………シェレール、衛兵たちに治癒魔法をかけてあげて。」
 俺は、衛兵たちのまだ残っている傷を見てシェレールにそうお願いした。
 するとシェレールは、もともとその気だったのかすぐに取り掛かってくれた。

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