クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

358話 奇襲

 ………誰だ、あいつら?
 俺は、宇宙船を漁っているやつらを見ながらナビにそう問いかける。
(………分かりません。ですが、恐らくミラさんと同じ宇宙人なのではないかと思います。)
 まぁ、俺も薄々そうだなって思ってたけどやっぱりそうだったか。
 宇宙船を漁っているやつらは、全員2メートルを超えているほどの巨大な体格をしている。
 それに宇宙人ってこともあってどんな力を隠しているか分からないから下手に前へ出れない。
 だが、嬉しいことにあいつらはまだ俺の存在に気づいてはいない。もし、宇宙船に何かするようなら奇襲を仕掛ける。
 そうしないとさすがに俺でも1から宇宙船を作ることは不可能だ。
 俺は、身体強化のスキルで聴力だけ上げて何を話しているか聞く。
「………やっぱり、これはあいつのものだよな。」
「ああ、そうだな。だが、あいつがこの宇宙船の中にいないとなるとどこかに身を潜めていることになるな。」
 あいつってミラのことだよな。
「どうする?探して引っ張り出すか?」
「ああ、そうだな。だが、その前に俺たちが探している間に逃げられちゃ困るからこの宇宙船をどうにかしないとな。」
 っ!やっぱり、壊すつもりか。
 俺は、いつでも飛び出せていけるように構える。
 そして、1人が腕を振り上げた瞬間、俺はまずそいつに向かって光の矢を放った。
 その矢は、どこにも逸れることなく腕を振り上げたやつの体に突き刺さった。
 まず1人。
 ここからは速さが命だ。もし、少しでも手を緩めてしまったらどんな能力を持っているかも分からないやつらに対して命取りになる。
 だから、俺は身体強化をMAXに上げて攻撃を仕掛ける。
「な、なんだ!?こいっ!………」
 喋りかけていたやつの腹部を強打し気絶させる。
 2人目。
「っ!お前ら!攻撃だ!」
 俺から1番離れたやつがみんなに指示を出した。他のやつらは、指示を出したやつの言うことを忠実に守り武器を抜こうとする。
 逃げることを選択しなかったこいつらは恐らく戦闘なれしているのだろう。相手が攻撃意識を持っているのにその相手に背中を向けるなんて愚の骨頂だからな。
 俺も油断できないな。
 だから、俺は今の自分が出せる最大のスピードで動き俺の近くで固まっていた3人を武器を抜く前に気絶させた。
 5人目。
 あと3人。
 一気に蹴りをつける!
 と思った瞬間、小刀と思われる武器が上から俺目がけてものすごいスピードで迫ってきていた。
「っ!」
 俺は、それをこれまでの戦闘で培ってきた反射神経で躱すことが出来たが後ろに後退してしまった。
「貴様!何者だ!?」
 今さっき、他のやつらに指示を出していたやつが俺に問掛ける。
「お前らこそ誰だ!その乗り物はお前らより先に俺が見つけたんだぞ!横取りしてんじゃねぇ!」
 俺は、あえてミラのことを知らないふうに喋る。
「貴様、この乗り物に乗っていたやつは分からないか!?」
「知らねぇよ!それよりも俺の問いかけに答えろよ!それ以上、俺のもんを触るんなら全員ぶっ飛ばしてやるぞ!」
 俺は、そう言って殺気を最大限まで放つ。
 これで引いてくれるのならいいのだが……
「くっ!なんて、殺気………お前ら!油断すんじゃねぇぞ!」
 俺の望みとは裏腹に相手は完全に俺と戦うつもりだ。
 俺は、刀神ヘルメスを出して戦闘態勢を整える。
 相手も武器をもう一度しっかりと握りしめ戦闘態勢にはいる。今回はあの指揮官のやつも戦うようだ。
「お前ら!まずはこの一勝に命を捧げろ!いくぞぉぉぉぉ!!!」
 指揮官がそう言うと思いっきり突っ込んできた。

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