クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

357話 友達

 時は過ぎていきミラが来てから1週間が経った。
 俺の修理の作業も予定通り進んでいる。後1週間あれば余裕で終わりそうだ。
 俺は、そのことを伝えるためシェレールと一緒に魔王城へ来てからミラのところへ訪れていた。ミラは、ユイと白井とルビーと仲良くなったのか俺たちが来るといつもユイの部屋に揃っている。
「………ってことでちゃんと1週間後には修理も終わりそうだ。」
「本当にありがとうございます。みなさんにはどんなにお礼をしてもしきれないくらい恩があります……が今の私には何も出来ないことが悔しいです。」
「何度も言ってるけど俺たちは恩を返してもらうために助けているわけじゃないぞ。ミラのことを友達と思っているからこそ、助けてあげるんだ。それが普通だろ?」
「………とも………だち………」
「ああ、少なくとも俺はそう思っている。ミラは、違うのか?」
 俺がそう問いかけるとミラは、ブンブンと頭を横に振り否定する。
「わ、私も友達だと思っています!」
「なら、何も気負うことはない。」
 とか言ってもミラみたいなタイプは自分が不甲斐ないと感じてしまうんだろうな。
「………ところで今、ミラの魔法の練習はどこまでいってるんだ?」
 俺は、話題を変えるべく俺が少し気になっていることを聞いてみる。
 するとまずはミラの魔法の指導係をしているシェレールが話してくれる。
「もう魔力を操ることは出来たので今日から適正魔法を調べてその魔法の練習をしてみたいと思います。」
「順調………なんだよな?」
 俺の場合1日目でもう魔法は使えていたからよく分からないが……
「竜斗、何言ってるのよ?すごい早いでしょ?」
「え?そ、そうなの?」
 ユイから早速指摘された。
「普通、魔力を扱うのに早くても1ヶ月。それから徐々に慣れていってようやく適正魔法を調べて使えるようになるには約5年って言われてるんだから。」
「ご、5年!?そんなにかかるのか?」
 俺は、周りを見渡して確認してみる。
「私は、ミラさんと同じくらいですよ。早すぎるから魔法の申し子なんて言われていた時もありましたね。」
 と、シェレールが。
「私は、ステータスで適正魔法は分かっていたけど魔力を操ることが出来るまでにはミラさんたちと一緒だよ。」
 白井もそう言う。
「えっと、私はさすがに皆さんのようには早くありませんでした。魔力を扱うには一般的に1ヶ月かかりました。ですが、適正魔法が使えたのはそれから1週間のことでした。」
 ルビーは、恐らくコツさえ掴めれば早い部類に入るほうなのだろう。
「私は、攻撃魔法なら全部の魔法が使えるけどその代わりに練習量がすっごい多くて今みたいに普通に使えるようになったのは魔法を初めて使ってみた日から1年半くらいね。」
 ユイもずいぶん昔のことを振り返るようにそう言った。まぁ、確かにユイは封印されていた時期があるからそれを考えればずいぶん昔のことなんだろう。
「なんだ、みんな、めちゃくちゃ早い方じゃないか。ユイだって普通5年くらい掛かることを1年半でマスター出来たんだ。それに全魔法を。みんな、十分に早すぎる方だろ。」
 ちょっと安心した俺だった。
「ちなみに竜斗は、どのくらいの時期に魔法が使えるようになったの?」
「俺?俺は、1日で使えるようになってたけど?」
「「「「い、1日!?」」」」
 シェレール以外のみんなは、驚きをあらわにする。
「あ、あれ、教えてなかったっけ?」
「な、なによ!1日って!?まさかとは思うけどたった1日で今みたいに出来るようになったの!?」
「さすがにそれは無理だよ。なっ、シェレール?」
「そうですね、旦那様が今みたいに使えるようになったのは確か………魔法を使えてから5日後でしたね。」
「「「「……………」」」」
 もうみんな、驚き過ぎて声が出ていなかった。
「あれ?白井は、知らなかったっけ?」
「し、知らなかったよ。あの時は……色々あったし。」
 白井は、少し気まずそうにしながらも知らなかったと伝える。
「そっか〜。確かに考えてみれば俺が魔法の練習しているところを見せたのはシェレールだけだったもんな。と言うよりもシェレールに魔法を教えてもらったんだよな。」
「ってことは師匠はリュウさんの先生もしていたんですね。」
「教えたと言ってもほんの少しだけですよ?正直、3日目くらいからは私よりも上達していてそれ以降の練習は力を最大限出せるようなことを教えていたのであまり教えていたという感覚がないんですけどね。」
「そ、そうだったんですか。」
「それでも俺は、あの時はシェレールのことをちゃんと先生だって思ってたよ。俺のことをちゃんといい方向に導いてくれている先生だって信じていたから。」
「そ、そんな……ありがとうございます……」
 シェレールは、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに手で顔を覆いながらお礼を言った。
「さてと、そろそろ俺はミラの宇宙船の修理に行ってくるよ。」
「竜斗、本当にありがとうございます。」
「ったく、それは友達だからなしだって言っただろ。」
「そ、そうでしたね。」
「それじゃ、行ってくるよ。ミラ、魔法の練習頑張れよ。」
「は、はいっ!頑張ります!」
「旦那様……ん………行ってらっしゃい。」
 シェレールは、俺が転移で行ってしまう前に俺の頬にキスをしてきた。
「またやってるよ。相変わらず人前でイチャイチャするわね〜。」
 シェレールは、修理を始めて1日目の俺が心配させてしまった日を境に、毎日出掛ける前にキスをしてくるようになった。
 毎日しているのでユイは、呆れたような声でそう言ってきた。
 俺もシェレールの頬にキスをしてからみんなに最後に「行っきます」と言ってから転移した。
 そして、転移した先には俺が直しかけていた宇宙船。
「………ん?」
 だが、それを囲む8人くらいの集団が宇宙船を漁っていたのだった。

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コメント

  • sima

    「!」が多すぎて登場人物みんな体育会系に見えて無理。

    0
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