クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

353話 最初の魔王

 ピクニックから帰ってきてシェレールと別れてから約10分ほど歩くと魔王城に着いた。
 俺とミラとクロムは、みんなと別れ、ジゼルさんとセレスさんのところへ行った。
「わお〜、昨日結婚式を挙げたばかりって言うのにもう知らない女の子を連れ回してるなんて〜、さすが竜斗だね〜。」
 セレスさんは、ニヤニヤとしながら俺たちにちょこちょこと近付いてきた。
「さてさて〜、色々と事情を………うぐっ!」
 さらに近づいてくるセレスさんを止めるようにジゼルさんがセレスさんの襟を掴んだ。
「悪いな、竜斗殿。それでその子は?」
 ジゼルさんは、セレスさんの口元に手を当て黙らせてからそう言った。黙らせていると言ってもまだジタバタと暴れているが。
「えっと……なんて言うかこの子は………宇宙からやって来た宇宙人です。」
「「っ!」」
 俺は、あれこれ下手な説明を入れるよりもまずは何も隠さずにちゃんと真実を告げた。
 するとジゼルさんとセレスさんは、目を見開きものすごい驚いたような表情になった。ジゼルさんだけでなくあの今さっきまで暴れていたセレスさんまで。
「あ、あの……もしかして、宇宙人って知ってるんですか?」
「あ、いや………そこまでは詳しくは知らないが……」
「少しは知ってるってことですか?」
 この世界に宇宙って言葉はあるのか?魔族だけが知ってるのか?いや、でも、クロムは、知らなかったな。レーネは、仕方ないとして。
 するとジゼルさんが驚きのあまりセレスさんの口元の手を離した隙にセレスさんは、逃げ出して何故知ってるのか説明してきた。
「私たちが宇宙って言葉を知ってるのはものすごく古い資料の中にそんなことが少しだけ書かれてあったからね。その中には実在するとは思えないがもしかしたらいるかもしれないと言われてる宇宙人のことも書かれていたわ。」
「そんな資料があったのか。」
 でも、シェレールたちが知らなかったってことはこの世界の人たちは知らないってことだよな。ということは俺たちよりも前に召喚された地球人ってことになるのかな?
「その資料を書いたのって誰なんですか?」
「確か………一番最初に魔王をしていた人ね。」
 一番最初に魔王をしていた人………ってことは、最初の魔王は魔族なんかじゃなくて地球人だったてことか?
「その魔王の写真とかはないんですか?」
「さすがにその時はそこまでは発展してなかったからさすがにないわね。」
「そうなんですか。」
「それで……その子が宇宙人ってことは分かったけどどうしてここに?」
「ああ、それは………」
 俺は、それからジゼルさんやセレスさんにミラの事情を説明した。元々居た星が戦争で荒れてしまったこと、逃げるために宇宙船で宇宙を飛び回っていたこと、そして、逃げ切ったところで山と衝突してしまい怪我を負ってしまったこと、それで宇宙船が壊れたから直るまでの間、ここに泊めて欲しいということまで全て話した。
「そういうことね。私たちなら別に構わないわよ。ここに泊めてあげるくらいなんでもないから。逆に竜斗とシェレールが抜けたから寂しくなりそうだから、泊まって欲しいくらいよ。」
「そうだな、儂も別に断る意味もないし。」
「ありがとうございます!ジゼルさん、セレスさん!」
「あ、ありがとうございます!」
 俺とミラは、ジゼルさんとセレスさんに頭を下げてお礼を言った。
「それじゃ、今日から泊まるってことね。そろそろ夕ご飯の時間だし部屋にする前に食堂でご飯食べましょ。案内するから来て。竜斗は、どうするの?」
「俺は、シェレールが作ってくれてるので帰ります。」
「ほほ〜、さすが新婚さんだね〜。あまりイチャイチャし過ぎて近所に迷惑をかけないようにね〜。」
「わ、分かってますよ!」
 俺は、ジゼルさんとセレスさんとミラと別れたあと、シェレールが夕食を作って待ってくれているので転移スキルですぐに自宅へと帰った。

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コメント

  • アキ

    大和→山と
    では?

    0
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