クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

352話 帰り道

「さてと、そろそろ帰るか。」
 俺がそう言うとみんな、返事をして片付けを始めた。
 俺は、そこら辺に落ちているゴミを拾ってゴミ袋へと入れる。
 そして、片付けを開始してからやく20分ほどで全て終わった。
「みんな〜、忘れ物はないな〜?」
 まぁ、忘れ物があっても俺の転移スキルですぐに取りに来ることが出来るのだが。
 みんなの忘れ物はないと返事したのを聞いてから俺たちは、街へと帰って行った。
「ミラ、みんなとちゃんと打ち解けられたみたいだな。」
 俺は、後ろでミラがユイや白井、ルビーたちと楽しく話しているところを見ながらシェレールにそう言った。
「そうですね、みんな、積極的にミラに話しかけてくださいましたからね。それでもミラ自身もすごいコミュニケーション能力は高いですけど。 」
 確かにミラは、人当たりも良くて優しかったな。まぁ、それは俺の周りにいる人、全員に言えるけど。まぁ、コミュニケーションが上手い人は………あまりいないけどな。
「私もあんなふうに最初から楽しそうに話してみたいものですね。」
「そうだな………って言ってもシェレール、俺たちがまだシェレールのお城にいた時には普通に話しかけてくれたじゃないか。」
「それは旦那様だったからですよ〜。」
「ははっ、なんだよ、それ。」
「事実ですよ?一目惚れだったので私も自分の意思があまり制御できていなくてガンガン行ってしまったんですよ。」
「そうかそうか、嬉しいな。」
 俺は、シェレールの頭を撫でてそう言った。
 シェレールは、俺からそんなことをされて嬉しそうに口元を緩めていた。
 そして、後ろでは………
「はぁ〜、またイチャイチャしちゃって。ミラ、あの2人、いつどこでもあんなふうにイチャイチャするから気をつけてね?」
「そうなんですか。でも、すごい中が良さそうですね。」
「あれは良すぎだよね〜。私の入るスペースなんて全くないもん。」
「そうですね。でも、私はリュウさんと師匠が仲良さそうで嬉しいですよ。」
「ルビーは、もう諦めてるの?私は、まだまだ諦めないんだからね!」
「諦めないって何がですか?」
「ここにいる全員、みんな竜斗のことが好きで告白したのよ?
「え?ええーーー!!」
「それで選ばれたのが一歩先を行ってたシェレールなの。でも、私はまだ諦めてないの。あそこにいるクロムなんて私以上にグイグイいってるわよ。」
「そ、そんなにですか………竜斗は、結構いい人だなって思っていましたけど……それほどとは……」
「あっ、でも、ミラは、ダメよ?私たちですら無理なのにミラの竜斗に入るスペースなんて全くないから。」
「だ、大丈夫ですよ!私は、人の旦那様を取るようなことはしません!」
「なによ〜、私がまるでシェレールから大切な人を奪おうとしているみたいじゃない。」
「みたい、ではなくて本当にそうなんですが………」
「うるさいわよ、ルビー。」
「え〜、事実を述べましたのに〜。」
 と、そんな会話がされていた。
 俺にはそんな会話は全く聞こえてこなかったが楽しそうな雰囲気は伝わった。
 それから少し歩き、街へと着いた。
「魔王城には俺も着いて行くよ。昨日のお礼とミラの件もちゃんと伝えたいからな。」
「……お礼の方は……別に……いいと……思う……」
「そうかもしれないけどこういうのは礼儀なの。それでシェレール、俺は行くけどシェレールは、どうする?」
「ん〜…………私は、家に帰ってます。」
「あれ?シェレール帰っちゃうんだ。普段なら絶対についてくるのに。竜斗に寄り付く女性がいないか確認も込めて。」
 確かに俺もついてくると思ったな。まぁ、ユイの最後の方は理解できなかったけど。
「昨日は、旦那様に夜ご飯を作ってもらいましたからね。今日は、私が作りますよ。だから、旦那様………用件が済んだらすぐに帰ってきてください。」
 シェレールは、最後の方を少し鋭い目付きになって俺を見て言った。
「は、はいっ!」
 俺は、なんの言い訳も許されないので返事をするしかなかった。

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