クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

348話 修羅場

 朝食後、ゆっくりとするためシェレールが温かいお茶を入れてくれている。
「ミラ、お腹一杯になったか?」
 シェレールがお茶を入れるまで、俺はミラに話しかける。
「あ、はい。とても美味しい料理でした!教えて欲しいです!」
「ありがとう、今日の朝食派昨日の夕食の残りなんだけど一応俺が作ったんだ。」
「そ、そうなんですか!こ、今度、料理教えてもらっていいですか?」
「ああ、別にいいよ。ミラは、料理って得意な方?」
「あ、いえ……その……あまり得意ではないのですが……出来たらいいなって思ってます!」
「そうか、なら、頑張って練習しような。俺も頑張って教えるからな。」
 と、そこで肩をつんつんとつつかれた。つついた本人は、ユイだ。
「竜斗、大丈夫なの?また、そんなにほかの女の子と話してたらシェレールが怒るんじゃない?」
「あっ………」
 俺は、一瞬で背中に冷や汗をかいた。
「旦那様、ユイさん。」
「っ!」
 そこにシェレールが後ろから声をかけてきた。
「な、なに?」
 返事をしないわけにはいかないので俺は、シェレールの頬を向いてそう尋ねる。
「お茶を入れ終わりましたよ。」
「あ、ああ……」
 シェレールは、俺たちに教えてくれると俺の隣の席へと座った。
 その時のシェレールの表情は普段通りで怒っているようには見えなかった。
「あ、あれ?シェレール、怒ってないの?」
 ユイが不思議がってそう尋ねた。
「え?なんで怒らないといけないんですか?」
 シェレールは、不思議そうに首を傾げてそう言ってきた。
「だ、だって、ほら、いつもは私たちが竜斗と2人で話してるだけで少しムッとしてたじゃない。」
「そ、それは……その……だって、ユイさんたちが旦那様に好意を持っててそれでいた旦那様を取られるか怖かったからです。」
「そ、そういうことね。」
「あ、それと結婚したからもう旦那様は、私だけのものですからね。少しくらいなら許せるんですよ。」
「そ、そっか。良かった。」
 俺は、ホッと一息つく。だが、シェレールの目は、すぐに鋭くなってクロムを見た。
「少しくらいは許せますね。」
 シェレールは、明らかにクロムに対して言っている。まぁ、確かにこの中ではまだ俺に激しくアピールをしてくるのはクロムだからな。
「……私は……言った……まだ……竜斗を……諦めた……わけじゃないって……だから……少しでも……振り向いて……もらうために……頑張る……」
 クロムは、シェレールに一歩もひかずに逆に対抗心を燃やしてそう言い放った。
「そ、それじゃ……私は争いが激しくなる前に外れるわね〜……」
 ユイは、そう言って素早く自分の席へと帰って行った。
 するとシェレールとクロムは、俺を挟んでいつもの言い合いになった。こんなことなら俺も離れておくべきだった。
「旦那様からも言ってあげてください!もう私がいるからそんなことをされても困るって!」
「えっ!?」
 急にシェレールが俺に振ってきた。
「……竜斗は……私に……色々されて……嫌?」
「うっ!」
 さらにクロムからの上目遣いで追い討ち。
 2人で俺をじっと見つめる。
「竜斗は、やっぱりモテモテね〜。」
「はぁ〜、ああいうのに私も参加出来たらいいんだけどね〜。」
「ふふっ、リュウさんも師匠もクロムも楽しそうですね。」
 俺の向かい側に座るユイ、白井、ルビーが微笑ましそうな顔でそう言う。
 いや、この状況助けて欲しいんですけど!?
「旦那様!」
「竜斗!」
「は、はいっ!」
 シェレールとクロムがなかなか答えを出さない俺に焦れったく思ったのか、グイッと体を寄せてきた。
「「早く答えて!!」」
 と、怒気迫る表情でそんなことを言ってきた。
 これは………あれだな。
 修羅場ってやつだな。

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