クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

346話 尻に敷かれてる

「後ろにいる人たちって誰ですか?」
「「…………え?」」
 俺とシェレールは、揃ってミラの問いに首を傾げる。
 そして、ゆっくりと後ろを向くとそこにはユイ、白井、ルビー、クロム、レーネが居た。
「うわっ!みんな、なんでここに!?」
「び、ビックリしました。ちゃんと私たちを呼んでから入ってください!と言うよりもどうやって入ったんですか!?」
 俺とシェレールは、後ろに立っていたみんなに向かってそう言った。
「ちゃんとあんたたちを呼んだわよ。でも、全然返事がないからドアを開けると鍵が開いてたからここまで入ってきたの。」
「え?昨日、ドアはちゃんと鍵を閉めたはず………」
「……………あ……」
「………もしかして、旦那様なんですか?」
 シェレールは、俺をジーっと見つめる。
「い、いや、昨日の夜、ミラを見つけた後、とりあえず治療をしようと思ってここに連れてきて………その時に眠たいのもあってドアの鍵を閉めるの忘れてたかも……」
「はぁ〜、全く何をしてるんですか。鍵の開けっ放しは泥棒が入ってくるかもしれないんですからやめてください。」
「は、はい、分かっております。以後注意するので許してください。」
「まぁ、今回は1度目なので仕方ないですが2度同じことをしたら次は怒りますからね。」
「は、はい!承知しております!」
「……竜斗……さっそく……シェレールの……尻に……敷かれてる……」
「この光景は魔王城でよく見かけたわね。やっぱり、結婚したってこれが無くなるわけじゃないわね。」
 クロムとレーネが俺とシェレールのやり取りを見てどこか嬉しそうに微笑んでいた。俺にとっては全く嬉しくないんだが?
「っと、悪い、ミラ。えっと、後ろにいるみんなは、今さっき言ってた俺の頼りになる仲間だ。」
「この方たちが……女性の方が多いのですね。」
「まぁ、そうだな。2人は、女性と言うより女の子だけどな。」
「むっ……竜斗……今……私と……レーネのこと……子ども……扱いした……」
「あ、あたしたちは、もう子どもじゃないわよ!」
 俺がクロムとレーネを子ども扱いすると2人は、頬を膨らませて怒ってきた。
「悪い悪い。でも、俺、子どもって可愛らしくて好きだぞ?」
「っ!」
「ふにゃ!?」
 俺が子どもが好きって言うと2人とも体を強ばらせた。
「……な……なら……私は……子どもで……いいかな……」
「そ、そうね。ど、どんなに見栄を張ったってどうせあたしたちは子どもなんだし。」
 と、クロムとレーネは、視線をあちこちに動かしながらそう言った。
「………あんたたち、チョロいわね。」
 ユイのその言葉にみんな声を出して笑った。
「ふふっ、仲がいのですね、みなさんは。」
 ミラが目元の涙を拭いそう言った。
「ああ、そうだよ。だからこそ、俺は、みんなを信用している。俺たちを信用してくれたミラもすぐにみんなと仲良くなれると思うぞ。」
「そ、そうですかね?」
「ああ、絶対にすぐになれる。」
 と、俺がそこまで言うと後ろからつんつんと肩をつつかれた。どうやら白井のようだ。
「ねぇ、柊君。今さっきからずっと思ってたんだけどその子誰?」
「私たちもずっと気になってたわ。竜斗ったら、昨日結婚したばかりっていうのに翌日の朝、訪れてみればもう違う女の子を家に連れて来てるじゃない。」
「あはは………まぁ、色々あったんだよ。それじゃ、紹介するな。この子は………宇宙からやって来た女の子、ミラって言うんだけど……分かるか?」
「「「「宇宙?」」」」
「え!?」
 白井以外は、聞きなれない単語に首を傾げて白井は、大きく目を見開いて驚いていた。
「宇宙の説明は後でするとして……まぁ、要するにミラは、ここら辺の街よりすごい遠いところから来てそれで怪我をして帰るところがないって言うから俺が一旦保護したんだ。」
 俺は、宇宙のことは一旦放ってミラがここにいる理由を簡潔に話した。
 みんな、一応は納得してくれたらしい。
「ミラは、これから行くところがないらしいから少しの間でもいいから魔王城に泊めてもらいたいんだ。ほら、この家じゃ……あれだからな。クロム、どうかな?」
「……たぶん……大丈夫……だと思う……」
「なら、今日から頼めるかな?無理だったら今日だけは家に泊めてみるけど……」
「……きっと……大丈夫……パパ……とママ……わかってくれる……はず……」
 クロムは、可愛らしくてキュッと拳を握ってそう言った。
「ありがとう、クロム。今度、ジゼルさんたちにもお礼を言いに行くから。」
「……うん……なるべく……早く来て……一緒に……遊びたい……」
「はいはい。ってことで今日からみんなが暮らしてるところに泊まってもらうことになるけど……いいかな?」
「は、はいっ!何から何までありがとうございます!」
「………話も一段落したことですし……ミラ、一旦服を着替えましょう。」
 シェレールは、ミラの着ているピチピチの服を見てそう提案した。
「あ、は、はい。」
「たぶんサイズ的には一緒だと思うので私の服を着てもらいますね。」
 シェレールは、そう言ってミラを自分の部屋へと案内した。
「さてと、俺も着替えてくるからみんなはゆっくりしててくれ。」
「はーい。」
 俺は、みんなが座れる分の椅子を出すと自分の部屋へと戻って部屋着から私服へと着替えて、そのあとリビングへと戻った。

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