クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

342話 流れ星の正体

 宇宙、それは前の世界でもどんなものかよく知られていない未知の領域。もちろん、その宇宙に人間以外の生物がいたって全くおかしくはない。それは前の世界だけでなく今の世界でももちろん言えることだ。
 俺は今、もしかしたら宇宙の生物と出会うのかもしれない。今、俺が向かっているのは流れ星が衝突した山だ。流れ星から聞こえた助けて、という声がなんなのか、それを知るために俺は山へと向かう。
 俺は、流れ星が衝突したと思われる場所に一旦着地して辺りを探す。
「……多分ここら辺に落ちたと思うんだけど………ん?」
 山に着地した場所から少し辺りをキョロキョロと見回すと一箇所だけ光っているところが見えた。
「…………行ってみるか。」
 よく分からないものに近づく時は十分に注意する必要がある。
 だが、別に危機感みたいなものは全く感じない。いや、相手はもしかしたら宇宙の未確認生物なのかもしれない。どんな能力を持っていたっておかしくない。
 俺は、慎重に光に向かって山の中を進む。
 そして、光が目の前へと見える場所へやって来た。
 俺は、一旦木で姿を隠して光の正体を見る。
「………あれは……」
 俺の目の前にはあったのはこの世界、いや、前の世界でも存在しなかった機械型の小さい宇宙船があった。
 ナビ、あの中の様子、分かるか?
(少し微弱ですが生命反応はあります。)
 何人か分かる?
(1人ですね。)
 分かった、ありがとう。
 俺は、まだ緊張を保ちつつ宇宙船へ歩く。
 宇宙船には窓があったのでそこから中の様子を確認する。
「………あれは………人?」
 宇宙船の中には女の子が気絶していた。
 ナビの言った通り他には誰もいない。
「………行ってみるか。」
 助けを呼んだのは恐らくこの子だろう。
 俺は、恐る恐る宇宙船の中に入った。宇宙船のドアは、なぜか既に開いていた状態だった。
 気絶してる女の子にそっと近づくと今さっきまでは気づかなかったが結構怪我を負っていた。
「お〜い、大丈夫か?」
 俺は、肩を優しく叩きながらそっと声を掛けた。
「……………」
 女の子の応答はない。
 ナビは、微弱だが生命反応が感じられるって言ってたし死んでいるわけではないだろう。
 ひとまず応急処置として治癒魔法を掛ける。
 シェレールやルビーの治癒魔法だとおそらく完璧に治すことが出来るだろうがまだあまり使い慣れていない俺だと完璧に治すことは不可能だ。
 擦り傷とかは一応治ったがまだ流血している所は治せていない。
「…………家に連れて帰って治療するかな。」
 俺は、女の子をお姫様抱っこして宇宙船を出て飛行のスキルを使い俺とシェレールの家へと帰った。
 そして、家に帰るとシェレールを起こさないようにゆっくりと歩きながらリビングへ向かいガーゼや包帯を完全創造で創り出し治療をした。
 本当は、シェレールかルビーにして貰った方がいいのだが……起こすわけにもいかないよな。
「………………」
 ぐっすりと眠ってる……と言うより気絶してるからソファーに一旦寝かせるか。
 俺は、女の子をソファーにそっと寝かせ旅用に持っていた毛布をアイテムボックスから取り出し掛けてあげた。
「………さて、俺もそろそろ寝るか。」
 今の時間は、夜中の2時。さすがに眠たい。
 俺は、リビングの明かりを消して寝室へ行く。シェレールは、まだぐっすりと眠っている。
「………ん〜……旦那様〜……」
 シェレールは、俺を探しているのか辺りに手を伸ばす。
「……俺は、ここだよ。」
 俺は、そう言ってシェレールの隣へと横になった。
 するとシェレールは、嬉しそうにそれにどこか安心したように笑いギュッと俺を抱きしめてきた。
「ごめんな、心配かけて。」
 俺は、優しくシェレールの頭を撫でて寝ようとした。だが、シェレールが裸で抱きついてくるので眠れない。
 シェレールから離れようとしてもシェレールが俺をギュッと抱きしめているので離れられない。
 これは………朝までずっとこの状態なのか………
 俺は、疲労感を感じつつも眠れない。
 それがシェレールが目覚める朝までずっと続いた。

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