クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

333話 お決まり?

「随分と楽しそうですね、旦那様、クロム。」
「「っ!」」
 俺とクロムは、急に後ろから声を掛けられてビクッと体を震わせた。
 そして、俺はものすごい冷や汗をかいてるのがわかる。俺は、今その声の主に最も会ってはいけなかった。
「………シェレールさん……その……これは……誤解です……」
 俺は、シェレールの顔が怖くて見れないのでクロムに目を向けながらシェレールにそう言った。
「ふふっ、どうしたんですか、旦那様?こちらを見てください。」
「い、いやぁ〜、今ちょっと手が離せなくて……」
「それはそうですよね?結婚したばかりのお嫁さんを放っておいて他の女の子とイチャイチャするのが忙しいんですからね。もちろん手が話せるわけがありませんよね〜。」
「い、いや、ち、違うぞ。別にイチャイチャしてたわけじゃなくて……今は励ましてもらってたんだ。」
「そうですか……励ましてもらっていたと……では、なぜクロムが旦那様の頬にキスをしたりしていたんですか?」
 そ、そこまで見られてたのか〜………やばい、シェレールの言葉にそろそろ寒気どころか冷気すら感じ始めた。
「………クロム、一旦降りてもらってもいいか?」
「……うん……わかった……」
 クロムは、さすがに今の状況のままじゃやばいと思ったのかいつもならシェレールに突っかかるけど今は大人しく降りてくれた。
「はぁ〜………ふぅ〜………」
 俺は、大きく深呼吸して後ろを振り返る。振り返った先にはシェレールが私服姿で立っていた。ニッコリと笑って。
「………あの……シェレールさん……怒っているのでしょうか?」
「うふふ、さぁ、どうでしょうか?」
「もしかして、今からお説教?」
「ふふっ」
「…………それって長くなる?」
「それは旦那様の心掛けしたいです。」
 ものすごい覇気のようなものをシェレールから感じられる。と、とにかく言い訳しないと。
「いや、本当にこれは違うんだ。クロムに色々と励まされて……それで色々とあってあんな形になっちゃったというか……」
「言い訳は後で聞きます。とりあえず今は………」
 シェレールは、その瞬間、笑うのをやめて俺に向けて大声でこう言った。
「そこに座りなさい!」
「はいぃぃぃぃ!」
 俺は、完全にシェレールの威圧に負けて大人しくその場に正座をした。
 シェレールは、俺が正座をしたのを見ると今度は俺を置いて逃げようとしているクロムを見ながら言った。
「クロム、あなたもですよ。」
「うっ……は……はい……」
 クロムもシェレールの威圧に負けたのか大人しく俺の隣に正座をした。
 そして、それから約1時間以上、シェレールのお説教が始まった。今もまだ続いている。
「入るわよ〜………って、あんたたち何やってんの?」
 俺とクロムの足が痺れ過ぎて感覚が麻痺し始めていた時、ユイが部屋の扉を開けて今の俺とクロムが正座してその前にシェレールが手を組んで立っている状況を見て呆れたようなため息を吐きながらそう言った。
「どうせまた、竜斗とクロムがシェレールの居ないところで何かしてたんでしょ?」
「うっ……別に……悪いこと……してた……わけじゃ……ない……」
「結婚したばかりの夫の頬にキスをしたり頬をすりすりと擦りつけたりして何が悪いことしてないですか。」
「……私の……中じゃ……あれくらい……ただの……スキンシップ……」
「では、クロムは、今後旦那様になにもしてはいけません。もちろん、そのクロムの言うスキンシップも。」
「……ご……ごめんなさい!……う……嘘……だから……ちょっと……いや……だいぶ……悪いこと……した……」
 クロムがシェレールの言葉に動揺して慌てながらそう言った。
「全く……今日はもういいです。旦那様、もう結婚もしたんですからあまり他の女の子との接触は避けてくださいね?」
「……は、はい……」
 シェレールは、俺の返事を聞くと軽くため息を吐いて俺の方に手を差し伸べた。
「旦那様、立てますか?ごめんなさい、少し長すぎました。」
「い、いや……まぁ、短い方が俺としては嬉しいけど……シェレールが俺に多くお説教をしてくれる分、俺の事を好きでいてくれるんだなって感じられるよ。」
「ふふっ、なら良かったです。」
 俺は、シェレールの協力を得ながら感覚がほぼ麻痺している足を無理やり動かし立った。
 クロムは、ユイに抱っこされてる。
「全く、あんたたちは相変わらずねぇ〜。」
「そういえばユイは、なんでここに来たんだ?」
 俺は、救世主とも呼べるユイがここに来た理由を聞いた。
「ああ、そうだった。竜斗、シェレール、迎えが来てるわよ。」
「「迎え?」」
 俺とシェレールは、ユイの言葉に首を傾げた。

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