クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

330話 記念の1枚

「これを持ち待ちして竜斗様、シェレール様の披露宴パーティを終了いたします。皆様、お気を付けて帰ってください。」
 司会進行をしてくれていた執事の人がそう言うと観客からの拍手が鳴り響いた。
「竜斗様とシェレール様が退場なされます。最後にこの衣装を身に纏った御二方を見たい方はテープを超えないようにしてください。」
 執事の人がそう言うと俺たちのところにメイドさんが来て退場を促す。
 俺たちの通る道の横には大勢の人が並んでみている。
「こんなに見られながら歩くのはやっぱり慣れないな。まぁ、シェレールは俺よりも慣れていてそうだが。」
「そんなことありませんよ。私だって多少なりとも緊張はしてますよ。」
 シェレールは、そう言うものの動きとしてはものすごく流暢で美しい。それにみんなもシェレールに注目している。それは、シェレールの姿が美しいというものもあるかもしれないが動きを美しいと言う人も多いだろう。
「旦那様だって特段おかしくはありませんよ?一般の人からしてみればものすごく綺麗ですよ。」
「そうかな〜?シェレールが隣に居るからよく分からないな。」
 一応俺も結婚式前にナビに言われ歩き方は練習しておいたのだがたった数日の練習だけだったので何年も練習していたシェレールには及ばなかった。
 と、そんなことを話していると俺たちは、庭から王城内へ入り休憩室に入った。
 窓から外の景色を見てみると大勢の人が街へ帰っている姿が見えた。
「すごい大勢の人が来てくれてたんだな。」
 俺は、帰っていく人を見ながらそう言った。
「そうですね、たくさんの方に来てもらってそして、お祝いも沢山してくれて本当に嬉しかったですね。」
「………こんなに多くの人に見送られて結婚したんだ。………シェレール、ちゃんと幸せになろうな。」
「はいっ!もちろん、幸せになります!ですが、旦那様がいればどんな時だって幸せに感じられますけどね。」
「ははっ、俺もシェレールがいれば幸せだよ。」
「ふふっ、良かったです。」
 と、その時、部屋の扉からノックの音が聞こえた。
「どうぞー」
 俺は、入室を促すと扉が開きメイドさんが出てきた。
「そろそろお着替えの時間ですが……1枚写真でもどうですか?」
「へぇ、写真か。いいな、記念の1枚に。」
「そうですね、旦那様のタキシード姿を見れなくなるのは残念ですので。」
「それを言うならシェレールの方だろ?」
「いいえ!旦那様の方ですよ!」
「いやいや、シェレールの方だ!」
「2人とも!変なことで言い争ってメイドさんに迷惑かけないの!」
 俺とシェレールが言い争っているとユイがそれを止めに来た。ユイの言葉を聞いてメイドさんの方をチラッと見ると笑ってはいたが困ってもいたような表情をした。
「「す、すいませんでした!」」
 俺とシェレールは、2人で頭を下げて謝罪した。
「あ、あはは、いいですよ。それで写真は、撮るということで良いでしょうか?」
「あ、はい、お願いします。いいよな、シェレール?」
「はい、もちろんです!」
「それでは一旦お部屋を移動していただいてもらいます。」
 メイドさんの指示に俺とシェレールは従って動く。何故かユイもついてきているのだが何故だろう?
 メイドさんに案内され一つの部屋に着いた。その中には三脚に乗っている高そうなカメラがあった。まぁ、カメラと言っても魔法でその場の景色を写すだけのものなのだが。
 俺とシェレールは、カメラの向かい側に移りメイドさんの指示に従って微調整する。
 微調整が終わるとメイドさんが声をかける。
「それではいきますね〜、はい、チーズ」
 俺は、ここでもその掛け声なんだなって少し苦笑しながら写真を撮ってもらった。
「あと数枚撮りますね!」
 その後、写真は合計で5枚ほど撮った。
 そして、俺とシェレール2人の写真を撮り終わり俺は、メイドさんに声をかけた。
「あの、すいません。写真ってここでしか撮れないのでしょうか?」
「いえ、カメラを持っていけばどこでも撮れますよ。」
「それなら………ユイ、みんなはもう着替えたのかな?」
「ううん、まだ片付けとか手伝ってると思う。」
「それならみんなで写真撮りたいのでお願いできますか?」
「はい、それなら任せてください。」
 俺のお願いにメイドさんは、快く引き受けてくれた。
「本当は私から頼むつもりだったんだけどな〜。」
 ユイは、そんなことを言いながら部屋を出る。
「なんだ、ユイもそのつもりだったのか。」
「私は、旦那様がそうするだろうと思っていたので何も言いませんでした。」
「ははっ、ありがとう、信頼してくれて。」
「ふふっ、当然です。」
 俺たちは、そんな会話をしながらウェディングドレスを汚さないように庭へと移った。
 そして、その後すぐにみんな集まってくれて記念の1枚を撮ってもらった。

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