クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

329話 思い出

「竜斗〜、シェレール〜。」
 クロムたちとの相手をした後、また少し挨拶にしに来た人の相手をして一息つく。するとそこにユイと白井とルビーがやって来た。
「やっと人の列が途切れて落ち着いてきたわね〜。」
「ははっ、確かにすごかったよ。もう喋り疲れた。」
「大丈夫?柊君?シェレールさん?」
「まぁ、疲れたけどまだ大丈夫だ。」
「私もまだ大丈夫です。」
「それなら良かったです。………では、リュウさん、師匠………」
 ルビーが俺たちの名を呼び一拍置いて3人顔を見合わせる。そして、一緒に口を開き
「「「結婚!!!おめでとう!!!」」」
 声を合わせて俺たちに向けてそう言ってくれた。
「………あ、ああ、ありがとう。」
「ありがとうございます、ユイさん、白井さん、ルビーさん。」
「はい、これ。私たちからのお祝いの品。」
 ユイは、そう言ってあまり重たくはない結構大きめな袋を渡してきた。
「ありがとな、見てもいいか?」
「うん!ぜひ見てほしいな!」
 白井がそう言うと2人もコクコクと首を縦に振ったので遠慮なく見よう。
 俺は、袋を開けるとその中には綺麗に折りたたまれた服が2着上下入っていた。
「ペアルックの寝巻きを買ってみたんですが……どうでしょうか?青がリュウさんので薄いピンクの服が師匠のものです。」
 ルビーが言っていた青い服を俺がそのまま持ち、薄いピンクの服をシェレールに渡した。
「とても可愛らしいです!」
「ああ、すごい気に入ったよ。ありがとう、ユイ、白井、ルビー。」
「ありがとうございます。」
 俺とシェレールがお礼を言うと3人とも、嬉しそうに喜んだ。
「あ、それとこれは私個人から。」
 ユイは、そう言ってアイテムボックスから小さい小箱を取り出した。
「ああ!ユイさん!抜け駆けですか!?プレゼントは、3人で選ぼうって言ってたじゃないですか!?」
「そうだよ!ずるいよ!」
「ふふっ、これは用意していたもの勝ちなのよ。」
 ルビーと白井が文句を言う中、ユイが勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「ははっ、ありがとな。見てもいいか?」
「ええ、もちろん。あ、でも、今ここじゃあまり意味ないわよ?」
「ん?意味ないって?」
 俺は、そう言いながら小箱を開けた。その中には小さな透明の宝石が入っていた。
「綺麗ですね。」
「これ、宝石だろ?意味ないってどういう意味だ?」
「これは、私が今までの旅路を撮っていたものよ。思い出の結晶?みたいなもの。魔力を通せば見あるようになるけど今は明るいから見るには不向きなのよ。だから、今日、あなたたちの家で見てね。もちろん、今までの旅路以外にここでの生活の風景とかも撮ってあるから。」
「思い出の結晶………ありがとな、ユイ。」
「みんなとの思い出……とても素敵です。ありがとうございます、ユイさん。」
「すっごい良いものを1人で用意してたんだ……」
「1人でいい所を持っていかれた気分ですね。」
「まぁまぁ、2人とも、機嫌直してよ。………今までの思い出は、やっぱり大切なものだからね。竜斗、シェレール、これからも家に遊びに行くからね。」
「あ、私も行く!絶対に行くから!」
「私も行きたいです。」
「ふふっ、みんなで遊びに来てください。こちらも2人っきりの時間も大切ですがみんなと一緒にいる時間もすごい大切なので。まだまだいっぱい思い出作りましょうね。」
「ああ、そうだな。たまにはみんなでピクニックするのも楽しそうだし。」
 俺がこの世界に召喚され、みんなと出会って、旅をして、今じゃシェレールと結婚までして………本当にいい思い出だ。
 苦になることもこれからもしかしたらあるかもしれない。俺とシェレール、2人で乗り越えられない壁だってあるかもしれない。でも、その時はみんなを頼ろう。俺たちのかけがえのない仲間たちがいつも応援してくれてるんだ。本当にありがたいと俺は思う。
「それじゃ、私たちはそろそろ戻るわね。披露宴もそろそろ終わりそうだし。」
「ああ、そうだな。」
 この披露宴が終われば結婚式は全て終わり。
 そしてこれからは俺とシェレールの2人っきりの生活が始まるのだ。

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