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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

327話 披露宴

「え〜、それでは竜斗様、シェレール様の披露宴パーティを始めたいと思います。」
 挙式でも司会進行を務めてくれた執事の人がここでも司会をしてくれる。
「まず乾杯の一言を魔王様のクロム様にお願いします。」
 司会の人がそう言うとクロムは、庭に設置されたステージっぽい所に立つ。
 そして、風魔法を使い自分の声がみんなに聞こえるようにするとクロムは口を開いた。
「ごほん……え〜……魔王の……クロム……です……えっと……長く……話すのは……苦手……だから……簡単に……」
 クロムは、自分の自己紹介を簡単に説明してそして、自分が話すのが苦手だということを言って手短に乾杯の一言を言おうとする。
「……まずは……竜斗……シェレール……結婚……おめでとう……」
 クロムは、まず俺たちの方に顔を向けてお祝いの言葉を送った。俺たちは、それに応えるように会釈する。
「……それと……今日……いっぱい……頑張って……くれた……人たち……ありがとう……」
 次に今日、結婚式にするにあたってずっと動いてくれていた人たちにお礼の言葉を送る。
「……私は……まだ……魔王になって……日が……経ってないから……みんなの役に……あまりたてなかった……まだまだ……甘えてばかり……ごめんなさい……」
 そして、次は今回あまり役に立てなかったことに対しての謝罪。
「……今日は……私の……大好きな……竜斗と……シェレールの……お祝いする日……精一杯……楽しんで……2人を……祝福しよう……」
 クロムは、最後にそう言うと少し息を吸ってそれを吐き出すように声を出した。
「乾杯っ!」
 最後は風魔法を使わず自分の声でそう告げた。
 それを聞いたみんなは手に持っていたグラスを天に掲げみんなも叫んだ。
「「「「「乾杯っ!」」」」」
 それを合図に静かになっていた会場が賑やかになった。
 クロムは、嬉しそうにそれを見るとステージから降りて俺たちのところへ来た。
「……どうだった?」
 クロムがやってきた早々そう尋ねてきた。
「バッチリ、最高の乾杯の一言だったよ。」
「とても良かったですよ。」
「……ふふ……なら……良かった……」
 クロムは、満足そうに頷くと俺たちの隣にある魔王専用の席に座った。
 披露宴パーティは、立ち食い形式なので人が色々な席へと出歩きながら食事をとっている。そんな中、主役の俺たちは挨拶に来る人が多くいるので勝手に歩き回ることは出来ないので食事を食べることは出来ない。だが、ユイに言われた通り前もってサンドイッチを食べていたのでお腹は空いていない。
 最初に挨拶に来たのはジゼルさんとセレスさんの2人だ。まだ、今回はちゃんと話す時間を取れてなかったので俺とシェレールは、ここでしっかりとお礼の言葉を述べることにした。
「今回はこのような素晴らしい式を開いて下さり本当にありがとうございました。」
 俺は、そう言うとシェレールと一緒に頭を下げた。
「いやいや、毎回言ってるがこちらがしたいからしたまでだよ。気にしないでくれ。それよりも2人とも、結婚おめでとう。これ、祝いの品だ。受け取ってくれ。」
 ジゼルさんは、とても高級そうな食器セットを俺たちにお祝いの品と言って送ってくれた。
「す、すいません、何から何まで。本当にありがとうございます。」
「これから何か問題が起こった時はいつでも頼ってくれ。」
「シェレールの女としての問題が起こった時は私の方に言ってね。」
「は、はいっ!ありがとうございます、セレスさん!」
「それじゃ、2人ともこれから大変なこともあると思うが頑張ってくれ。」
 ジゼルさんとセレスさんは、最後に俺たちと握手してから離れて行った。
 今、ここで最高権力者であるクロムとジゼルさんとセレスさんが俺たちに挨拶に行き終わったのを確認してから街の住人たちがズラっと俺たちの前に並んだ。ものすごい人の数になってる。こりゃ、思ってたより大変そうだな。
 俺とシェレールは、その後1組ごとに2・3分ほど話していき、一息休憩出来たのはクロムの乾杯の一言を受けてから3時間後だった。

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