クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

318話 それぞれ

 結婚式前日の朝食後。
 魔王城内は、俺たちの結婚式に向けて人が行き来していてとても騒がしい。
 あるところで
「結婚式前日だけあってすごい忙しそうよね。」
「そうだね。でも、みんな、それほどに柊君とシェレールさんのことをお祝いしたいんだろうね。」
「私たちに出来ることってもうないんでしょうか?」
「もうお祝いの品も買っちゃったしね。後は担当の人がやるしかないわね。私たちが下手に手を出したら邪魔をしかねないし。」
「……そうだね、なら、私たちは邪魔にならないように少し出掛けようか。」
「そうですね、リルちゃんも連れて行きましょうか。」
 ユイ、白井、ルビーの3人がそんなやり取りをしていた。
 そして、またある所には
「……あと……もう少しで……出来るね……」
「ええ、あと少しね。急に考えたけど何とか明日には間に合いそうね。」
「ふふっ、2人とも、あともう少しだから頑張ろうね。」
「……うん……これで……竜斗と……シェレールを……驚かせる……」
「この出来なら絶対に驚くわね。ふふっ、あの2人の驚き顔が楽しみだわ。」
「よし、それじゃラストスパートね!」
 クロム、レーネ、レイスがそんなやり取りをしていた。
 さらにまたあるところでは
「料理はこれでOKね。」
「つまみ食いはするんじゃないぞ。」
「しないわよ!さすがにあの2人の結婚式なんだからするわけないでしょ。」
「お前ならしかねんな。」
「全く!失礼な!……さてと、この料理が悪くならないように保存の魔法をかけて…………と、これでよし!」
「料理はこれで終わりだな。さて、最後は最終チェックを済ませて儂たちも休むとしよう。」
「そうね!………明日は、晴れるといいんだけど……」
「……天気だけはどうしようもないな。」
 と、レイスとジゼルが大量の料理を目の前にしてそんなやり取りをしていた。
 そんなことでみんな、ちゃくちゃくと竜斗、シェレールの結婚式に向けて準備をしていた。
 明日という日を誰もが楽しみに望んでいた。本当にこの魔大陸に居る全ての人が楽しみにしている。
 もちろんそれは、竜斗、シェレール、当人たちも当然のことだ。
「とうとう明日ですね。」
「ああ、明日だな。……みんな、本当に俺たちのためにすごい忙しそうに準備をしていたな。」
「どれほど感謝を述べても足りないくらいですね。……明日は、せっかくオープン型の結婚式にするから晴れて欲しいんですけど……どうでしょうね。」
「天気ばかりは……さすがに分からないな。」
(さすがに私でも何の準備も無しに明日の天気を正確に判断するのは無理です。)
 まぁ、仕方ないよな。
「天気は、明日にかけるしかない!今、こんなに天気がいいんだから大丈夫だろ。」
「………そう……ですよね。」
 シェレールは、どこか不安そうに乾いた笑みをこぼす。
 竜斗は、そんなシェレールを見ているとどうにかしてでも晴れにさせたいなと思った。そして、
「どうか晴れてくれ。」
 と、願う。

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