クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

309話 衣装合わせ

 今日は、ジゼルさんと約束した衣装合わせの日だ。
「それじゃ、行ってくるね。」
「はい、行ってらっしゃい。」
「……じゃあね……竜斗……」
「竜斗、行ってらっしゃい。」
「ふふっ、竜斗君、カッコイイ衣装期待してるわよ。」
 俺は、衣装合わせの時間まですごい暇だったのでシェレールと一緒に昼食後、クロムの部屋へと訪れた。そこにはクロム以外にレーネとレイルさんが居て一緒に喋っていた。
 1時間ほど喋ってからちょうどいい時間帯になったので俺は、みんなに別れを告げる。みんな、俺を笑顔で送ってくれた。
 そして、クロムの部屋を出た後、1度ジゼルさんの部屋へと訪れた。
「お待たせしました。」
「いや、全然待ってないぞ。それじゃ、行くか。」
「はい。」
 俺とジゼルさんは、魔王城を出て市場……ではなく少し離れた店まで行った。
 店内にはずらりとタキシードが並べてある。
「うわぁ、いっぱいあるな〜。」
 俺は、タキシードの多さに圧倒されてしまった。
 こんなに服が並んでいるのは人生初見る。前の世界の服屋ならもう少しあるかもしれないが俺は、前の世界で服屋なんて行ったことない。ほぼ父さんのお下がりを着させられていた。それも所々穴の空いたものだ。ちなみにタキシードについてはナビにどんなものか聞いておいたのである程度は分かる。
「さて、どれにしようか。」
 ジゼルさんが口元に手を当て悩んでいる。
「ん?これって全部タキシードってやつですよね?」
 俺は、何に悩む理由があるんだ?と思いつつジゼルさんに尋ねる。
「まぁ、確かに全てタキシードなのだが材質やらデザインが違うからな。」
「そ、そうなんですね。」
 やべぇ、全部同じようにしか見えない。
「まずは王道のものから行ってみようか。竜斗殿、これを着てみてくれ。」
「は、はい。」
 俺は、ジゼルさんに促されるまま1着のタキシードを手に持ち試着室へと入った。
 うわぁ、これ、着ずらい。
 俺は、タキシードの着方をナビに教えてもらいながら時間をかけて着替えた。
「着替え終わりした。」
「ほぅ、やっぱり竜斗殿、似合うね!それじゃ、次はこれ!」
「え!?ま、また!?」
「試着はタダだしやっぱり良いものを着ないといけないからね!」
「は、はい。」
 俺は、またジゼルさんに促され試着室へと入った。
「こんなに大変なのか……」
(マスター、これくらいは普通ですよ。後、3時間くらいはかかると思ってください。)
 そ、そんなにかかるの!?
(マスターは、まだいい方ですよ?女性の方は、その倍、またはそれ以上かかる人だっているんですから。)
 そ、そうなのか………
(まぁ、でも、女性は、大抵色々な服に着替えるのは好きなので別にそんなに気にしないといった意見が多いと思いますが。)
 へぇ、やっぱりそういうの好きなんだ。
 俺は、ナビとそんなことを話しながら2着目のタキシードに着替える。
 そしてそれからナビの言った通り、約3時間ほど経ってようやく衣装合わせが終わった。
 結構な値段だったがまぁ、妥当なところだろうとナビが言っていた。
「ふぅ、結構掛かったな。」
「城を出てから3時間以上経ってますからね。」
「確かにな。あ、それと家の件だがセレスが明日でも構わないかって?」
「大丈夫です、ありがとうございます。」
「ははっ、別に礼は言わなくていいよ。儂たちは、竜斗殿に物凄い感謝してるのでな。」
「そ、そうですか?」
「竜王の件では儂たちはほぼ役に立ってなかったからな。もし、竜斗殿がいなかったらここにこの街はなかっただろう。儂は、そう思ってる。」
「………そうですか。」
「ああ、そうだ。」
 何だかそこまで評価されて妙に気恥ずかしくなる。
 俺は、鼻の頭を掻きながら沈んでいく夕日を見つめる。
 結婚式まで残り、21日。

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