クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

308話 新たな誓

「みんなが分かってくれて良かったね。」
「はい、そうですね。」
 俺とシェレールは、みんなに結婚とこれからは二人で暮らすってことを報告した後、昼食を食べ終わり自室へと戻ってきてみんなが納得してくれたことに安堵した。
 結婚のことに関しては別に不満とかは持たれないだろうとは思っていたが二人っきりで暮らすってことになると今までしてきた旅を終えてしまうのでここは不満が出るかもと思ったがそんな心配は不要だった。
「この世界の俺って本当に良くしてもらってばっかりだな。なんか少し申し訳ないな。」
「………旦那様、私もそうですよ。旦那様がいなかったら恐らく今頃、顔を見たことがなくて好きでもない人と婚約を結ばなきゃならなかったんです。旦那様がこうやって私を連れてきてくれてなかったら絶対に幸せになんてなれませんでした。それに白井さんやユイさん、旅を一緒にしてきたみんながいたから私は、旦那様とこうやって恋人……婚約者として今、いられるんです。だから、私の方こそ良くしてもらってばっかりなんです。」
 シェレールは、どこか嬉しそうに言った。
「………ちゃんと今度、みんなにお礼を言わなきゃな。」
「そうですね。………旦那様、幸せになりましょうね?」
「ああ、当たり前だ。俺たちが幸せにならなかったらみんなにお礼なんてまず出来ないからな。」
「はいっ!」
 日が傾き空がオレンジ色に染まっている、そんな日に俺たちは、幸せになると誓った。
 そして、それから約1週間が経った。
 昼食の後、ジゼルさんとセレスさんから話したいことがあると言われ、俺たちは今、前に結婚式のことと二人で暮らす家の事について話した部屋へと訪れていた。
 その部屋には俺とシェレール、ジゼルさんとセレスさんしかいない。
「それで話ってなんですか?」
 俺は、用意されたお茶を一口飲み、ここに呼ばれた理由を聞く。
「それじゃ、まずは儂の方から。二人の結婚式の日時がある程度決まったからその期間でいつがいいか決めてくれ。」
 ジゼルさんは、そう言ってある1枚の紙を俺たちに見せるように置いた。その紙には結婚式をいつやるかの具体的な日時がいくつか用意されていた。
「まぁ、それは今週までに決めて儂に教えてくれ。それと次は衣装を決めたいからな。竜斗殿は、今週に、シェレール殿は、来週にやりたいと思ってる。いいかな?」
「ん?一緒にやらないんですか?」
「別に一緒でもいいが……やっぱり当日見た方が感動も多いと思うぞ?」
「あ、それもそうか。そこまで考えて下さりありがとうございます。」
「ははっ、気にしないでくれ。それでその日程でいいか?」
「はい、俺は別に構いません。」
「私も大丈夫です!」
「それじゃ、竜斗殿は明後日、シェレール殿は、来週に詳しい日程を教えるよ。」
「「ありがとうございます。」」
 俺とシェレールは、同時にお礼を言って頭を下げた。
 ここまでしてくれるなんて本当に俺たちは恵まれてる。やっぱりいつかは必ず恩返しをしたいな。
「それじゃ、次は私の方からね。」
 ジゼルさんの隣にいるセレスさんがそう言って6枚ほどの紙を俺たちの前に置いた。
「私からは二人が住む家の件。二人っきりってことだからあまり大きめのものじゃない方がいいと思ったんだけど良かったかしら?」
「はい、大丈夫です。」
「そう、それじゃ、まずはこれを見て。」
 それからセレスさんに一つ一つの家の説明をされた。
 だが、説明を受け終わると俺は一つの疑問が出てきた。
「………大きい家じゃないって言ってたのに庭とかあるんですか?」
 俺の想像する小さめな家は昔俺が住んでたボロアパートと同じくらいの大きさだった。だが、セレスさんの話によると走り回れるほどの大きな庭がある家らしい。それって小さめな家なのか?
「ええ、それくらいは普通のことよ。」
 …………俺はまだこの世界の普通をよく分かっていないようだ。
「まっ、今度実際に見てもらうからその時に決めて。今日は一応条件だけ伝えておいたわ。」
「「ありがとうございます。」」
 俺とシェレールは、再びお礼を言って頭を下げた。
「ふふっ、それじゃ、結婚式の日程を決めといてね。」
「はい、分かってます。」
「それじゃ、今日はここまでだ。わざわざ来てくれてありがとう。」
「いえいえ、こちらこそこんなに良くしていただきありがとうございます。」
「ははっ、当然のことだよ。またな。」
「バイバーイ」
 ジゼルさんとセレスさんは、俺たちに手を振って見送ってくれた。
 本当にこんなに良くしてもらって嬉しいな。
 結婚式まで残り、23日。

「クラス転移で俺だけずば抜けチート!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く