クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

306話 相談

 竜斗side
「それで話というのは何かな?」
 ジゼルさんは、向かいに座る俺とシェレールを見て尋ねてきた。
 俺たちは、結婚式をどうするか尋ねるためにジゼルさんとセレスさんに相談しに来たのだ。
 ジゼルさんとセレスさんは、唐突な俺たちの訪問にすぐに対応してくれた。
「わざわざお時間頂きありがとうございます。」
「ううん、気にしないで。どうせ私たちの仕事はもう終わってるから。」
「その通りだよ。気にしないでくれ。それで話とは?」
「……率直に申しますと俺とシェレール、今度結婚しようと思いまして……」
 俺がそう言うとジゼルさんとセレスさんは、少し目を見開いて驚いていたがすぐにまぁ、この二人を見ていたら納得出来るな、という顔になった。
「そうか。おめでとう、二人とも。本来なら儂の娘、クロムをもらって欲しかったのだが……まぁ、仕方ないの。正妻は、諦めるか。」
「側室もダメです!」
 ジゼルさんの言葉にすぐにシェレールが反応した。
「まぁ、それはおいおい……」
「おいおいってなんですか……」
 シェレールは、誰にも渡さないという意思表示なのか俺の腕に抱きついてきた。
「……それでわざわざ儂たちにその報告をしに来たのかな?」
「あ、いえ、それも一つなのですが……正直、結婚式というものをよく分かっていなくて……それでナビ……俺の頼れるスキルに聞いてみたらジゼルさんとセレスさんに相談するといいと言われましたので。それで不躾がましいお願いなのですが俺とシェレールの結婚式の相談をさせてもらってもよろしいでしょうか?」
 俺がそう言った頭を下げるとシェレールも俺に続いてお願いしますと言って頭を下げた。
「………ふむ、その竜斗殿が言うスキルとやらはとても優秀なのだろうな。」
「ええ、私たちを頼むなんてね。」
 ジゼルさんとセレスさんは、少し笑みをこぼしてそう言った。
「任せてくれ、竜斗殿、シェレール殿。儂とセレスが責任持って二人の結婚式を取り持とう!」
 ジゼルさんは、胸に拳を当ててそう言った。
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
 俺とシェレールは、また頭を下げる。
「そうなると準備は大変だな。二人の結婚式なのだから思いっきり盛大にしないとな!」
「ええ、そうね!あっ、もちろん式場はここを使うわよね?」
 二人が俺たちの式のために盛り上がっているとセレスさんからそんな唐突な質問をされた。
「え?式場をここ?」
「ええ、人間族はどうなのかはわからないけど私たち、魔族の場合、位が高い者はここ、魔王城で式をあげるのよ。実際、私たちは、ここであげたのよ。」
「へぇ、そうなんですね。」
 この世界のことは分からないけど昔の世界では教会とか神社とか色々なところがあったよな。
 まぁ、でも王城で結婚式をあげるとは思わなかったが。
「俺は、ジゼルさんたちに任せますので。」
「私も任せます。」
「ふむ、なら、少しだけ聞かせて欲しいことがある。一つ目は、一般人も含めて誰でも入れるオープン型形式の式にするか、親族、または自分が招いた人しか入れない閉鎖型の式にするかどっちがいい?」
「あ〜、そうですね……」
「オープン型がいいです!」
 俺が顎に手を当て考える素振りを見せたのだがシェレールがすぐにオープン型がいいと言ってきた。
「ふむ、その理由を聞いてもいいかね?」
「あ、えっと……私、よく街の子どもたちとか市場に来ていた人たちと話したりして仲良くなった人たちもいて、それで私がもし結婚式をあげるなら絶対に見に行きたいっていう人たちもいたので……」
「そういうことか。シェレール殿の意見は分かった。竜斗殿は?」
 と、ジゼルさんは、俺の意見を聞こうと話を振ってきた。
 シェレールがオープン型がいいのだと言うのだから俺に反対の意見はない。
「俺もそれで構いません。オープン型でお願いします。」
「分かった。では、二つ目はいつ頃に式をあげたい?」
「いつ頃からなら大丈夫なんですか?」
「そうだね……まぁ、だいたい一ヶ月後には出来ると思うよ。早くても二週間後かな。」
「………二週間後は、少し早いと思いますので一ヶ月後にお願いできますか?シェレールもそれでいい?」
「あ、はいっ!もちろんです!一ヶ月後ですか。楽しみですっ!」
「ははっ、楽しみにしてくれたまえ。」
「………シェレール、残り一ヶ月の間にこれから住む家を決めたいんだけど……いいかな?」
「あれ?二人とも、家を買うの?」
 俺がシェレールに家を買いたいと言うとセレスさんが不思議そうな顔をして見てきた。
「ええ、その予定です。」
「………そっか。やっぱり新婚の時は二人っきりがいいわよね。あっ、それなら家のことも私たちが探してあげようか?」
「えっ!?い、いいんですか!?二人には、普通の仕事もある上、さらに結婚式のことまで頼んじゃったのに。」
「いいのよ、別に。それに魔大陸を救ってくれた竜斗に対してこれくらいお安いことよ。ね、あなた?」
「ああ、そうだとも。だから、二人は式の準備ができるまで待っててくれ。」
「………分かりました。すいません、何もかも任せちゃって。本当にありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
 俺とシェレールは、再び二人に向かって感謝の気持ちを込めてお礼を言った。
 結婚式まで残り30日。

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