クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

302話 目覚め

 シェレールside
 ナビさんを中心に眩い光がこの空間ごと包んでいきました。
 私は、咄嗟に目を閉じてその光が目に入らないように遮りました。
 そして、光が止んだと思いゆっくりと目を開けてみるとそこは意味でいた真っ暗な空間ではなくて旦那様の中に入る前にいた旦那様の部屋でした。
「……あ、あれ?……も、戻って……きたんですか?」
 ゆっくりと体を起こして周りを見てみると私以外の他のみんなは、まだぐっすりと眠っていました。
 窓から見える景色は、青空が広がっていていました。
「時間は………9時……ということは旦那様の中に入ってから約12時間経ったってことでしょうか。………あ、だ、旦那様は!?」
 私は、急いで旦那様の所へ駆け寄るとまだ旦那様もぐっすりと眠っていました。
「………元に戻ったのでしょうか………」
 私は、ゴクリと唾を飲み込み緊張気味に旦那様が起きてくるのを待ちます。
 そして、数分経った頃に旦那様の目元が微かに動きました。
「………ん………」
「っ!だ、旦那様!」
 私は、旦那様の顔を見ながら呼び掛けました。
「………ん……んん………シェレール?」
「〜っ!……良かった……良かったです……旦那様……ようやく起きてくれました………」
 私は、現実でようやく本当の旦那様が起きてくれたことが嬉しくて涙をポロポロと流してしまいました。
「う………よ、良かった……本当に……良かった……です……うぅ……」
「………シェレール……」
 旦那様は、そっと起き上がって泣いている私を包むように抱き締めてくれました。
「ごめんな、シェレール。そばに居てやれなくて。」
 旦那様は、優しく私の耳元にそう囁いてくれました。
「うぐっ……だ、旦那様〜……」
 私は、旦那様の背中に手を回して強く抱き締めて幼い子どものように泣いてしまいました。
 そんな私に旦那様は、優しく頭を撫でてくれました。

 竜斗side
 俺が起きてから約30分ほど経過した。
 ようやくシェレールも落ち着いてきたところだ。
 俺は、シェレールが泣いている間、ずっと頭を撫でていた。
「…………落ち着いたか?」
 俺は、泣き止んだシェレールの目を見てそう問いかけた。シェレールの目は、当然赤かった。
「…………はい……」
 シェレールは、まだ目元に残っていた涙を拭き取りそう返事した。
「旦那様、ごめんなさい。私が泣いちゃったせいで服が濡れちゃって……」
 シェレールは、俺の服がびしょびしょに濡れていることに気づいたのか慌ててハンカチを取り出し濡れていた場所を一生懸命拭きながら謝罪してきた。
「いいよ、別に気にしなくて。」
「で、でも……」
「俺、ずっと寝てたんだろ?それだったら早く風呂に入りたいし。だから、別に気にすることないよ。」
「…………なら、旦那様!私、旦那様のお背中を流します!」
 シェレールは、いいことが思いつたという顔で途端に目をキランと光らせてそんなことを提案してきた。
「い、いや……さすがにシェレールは、疲れただろ?だから、いいよ。」
 1ヶ月間も眠った後にいきなりシェレールとの風呂は、キツイな。
「私は、全然疲れてませんけど。………分かりました、今日は止めておきます。明日!明日は一緒に入りましょ?」
 シェレールは、少ししょんぼりとしたがまた目を光らせて提案してきた
「は、ははっ………」
 俺は、苦笑いを浮かべるしかなかった。
 そんな中、周りのみんながうっすらと目を開けていることに俺とシェレールは、気づかなかった。
((((((微妙に話に加わりにくい))))))
 と、周りのみんながそんなことを思っていることなんか俺とシェレールは、全く気づかず優しく抱き締め合うのだった。

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