クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

291話 不明

 シェレールside
 今は、数十分の休憩を終えて最深部へと進んでいます。
 そんな中、私は、ものすごく頭を抱えていました。
 その理由は、ナビさんの放った一言。






『……竜斗様を………殺してください………』







 この一言が私の頭の中から全く離れません。
 ナビさんにその一言の意味を聞こうとしたらそそくさとどこかへ行ってしまい聞けなかったのです。
 あの言葉の意味は、何だったのでしょうか?まさかとは思いますが本気であんなことを言っているのでしょうか?
 なぜ、そんなこと私に?私にそんなことが出来ると思っているのでしょうか?
 無理に決まってます。
 私が旦那様のことをどれだけ好きだと思っているんですか。どれだけ愛していると思っているんですか。
 恐らくナビさんは、私のそんな気持ちはとうにお見通しでしょう。
 だったらなんであんなことを………わけが分かりません。
「……シェレール?……どうしたの?……ボッーと……してる……」
 と、そこでクロムが私に話しかけてきました。
「あ、いえ、すいません、大丈夫です。」
 私は、そう取り繕いますがクロムは私の顔をじっと見つめています。
 そして、そこに白井さんも入ってきました。
「どうしたの?2人とも?」
「……シェレールの……様子が……おかしい……」
「ん?……あ〜、確かに少し顔色が悪い?大丈夫?もうちょっと休憩する?」
 白井さんも私のことを気遣ってくれました。
「だ、大丈夫ですから。すいません、心配掛けてしまって。」
 私は、ぺこりと一礼をして先へ進もうとする。
 ですが、その瞬間、私の右手に小さな手が重なったのが分かりグイッと引き寄せられました。
「……シェレール……なにが……あったの?……それを……教えてくれる……まで……離さない……」
 クロムの目は、真剣でした。
 私は、どう反応したら良いのか分からず立ち往生してしまいます。
「……シェレール……話して……」
「そうだよ、シェレールさん。私たち、なんでも協力するから!」
 クロムも白井さんも私に気を使ってくれているのが分かり、本当に嬉しいです。
「…………ナビさん………」
 私は、決心してナビさんに声をかけてみました。
 2人は、いきなり私がナビさんに話しかけたことで意表をつかれたのか少し目を見開いていました。
「はい、何でしょうか?」
「今さっき………ナビさんが言った一言についてです………」
 私がそう言うと何も知らない2人は、首を横に傾げていました。
「………そのままの意味です。竜斗様を殺してください……」
「「っ!?」」
 2人は、ナビさんが言った言葉を聞いて呆然としています。
「………なんで、私が旦那様を殺さないといけないのでしょうか?まず、私が出来ると思っているのですか?」
「はい、できると思っています。」
「っ!そんなこと出来るはずがありません!私は、旦那様のことが好きなんです!大好きなんです!愛しているんです!それなのに旦那様を殺せるわけがありません!」
 私は、取り乱し、声を荒らげてそう言います。
「はい、知っています。だから、シェレールさんに頼っているんです。誰よりも竜斗様を愛しているシェレールさんに。」
 ナビさんは、取り乱した私の声とは裏腹にいつも変わらず淡々とそう告げます。
「………意味が分かりません。」
 私は、ナビさんの言っている意味が全く理解出来ず一言そう呟きます。
「今は、そうでしょうが……恐らくこの先に行けば分かります。ですので、早く行ってみましょう。」
「…………ナビさんは、私に何を望んでいるんですか?」
「もちろん………竜斗様を助けて頂くことです。」
「…………」
 本当に意味が分かりません………
 ナビさんは、私にそう告げると先へと進みました。
 クロムと白井さんは、まだ呆然としていましたが私が声をかけるとなんとか意識が戻っきてました。それから、2人が私に色々と質問しようとしましたが先にナビさんが進んでいるので先を急ぐために質問はしないでくださいと言ってみんなで先へと進みました。

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