クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

289話 気持ち

 シェレールside
 旦那様の中に入ってからもうどれくらいの時間が経ったのでしょうか。
 ずっと私たちは、暗闇の中を歩き続けています。
 あれから何度も黒い人型の何かは私たちの前へと現れましたがその全てを私たちは、一人で倒せることが出来ました。
 恐らくあれにはあまり怖がる必要はありませんね。
 ですが、まぁ、こんなプレッシャーの中だとあんな黒い人形の敵など本当に大したことないです。
「ナビさん、あとどれくらいあるの?」
 白井さんは、まだずっと先が暗闇なので不安を覚えたのかナビさんにそう尋ねました。
「そうですね………正直に言うと分かりません。」
 と、ナビさんは、いきなりそんなことを言ってきました。さすがの私もそれには驚いてしまい目を見開きました。
 ほかのみんなも目を見開いています。
「な、ナビさん、それって大丈夫なんですか?私たち……もしかして、迷子なんじゃ………」
 私は、恐る恐るそんなことを聞いてみました。
「それは大丈夫です。」
 ですが、ナビさんは、何も声色を変えずに返事をしてきました。
「な、なんでそんなことが言えるんですか?あとどれくらいで着くか分からないんですよね?」
「はい、分かりませんね。ですが、それはどれくらいの距離かが分からないだけであって道を迷ったわけじゃないんです。」
「…………どういうことですか?」
 私たちは、ナビさんの言葉の意味がよく分からずもう一度尋ねました。
「竜斗様は、前にも言ってきましたが感情が多く入り乱れています。それにこの場所はその感情というものがより関わってくる場所なので道がどんどん変わるんですよ。」
「………ということはこの道は旦那様の感情によって道がどんどん変わってくる……と言いたいんですか?」
「はい、その通りです。」
「………それって結局、場所が分からないんじゃ………」
「それは安心してください。私と旦那様は運命共同体、この先、どれくらい時間がかかるか分からなくても本当の旦那様の居場所は分かるので。」
「そうなんですか……」
 私は、少しナビさんの運命共同体という言葉に反応してしまいましたが………まぁ、仕方ありません。
 あまり気にしないようにしておきましょう。
「ふふっ、シェレールさん、私と竜斗様が運命共同体と言ってもそんな変な中じゃないので気にしないでくださいね。」
「うっ!バレてましたか……」
 ナビさんは、私の表情で何を思っているのか察したようでクスクスと笑いながらフォローしてきました。
「シェレールさん、今後とも竜斗様のことはよろしくお願いしますね。」
「え?あ……はい……」
 私は、急にそんなことを言われて戸惑ってしまい一瞬返事に詰まってしまいました。
「私、竜斗様のことならどんなことだって分かるのですが……シェレールさんへの気持ちがものすごい分かりずらいのです。」
「ん?どういうことですか?」
 私は、ナビさん言ったことが分からず小首を傾げてしまいました。
「愛情の深さ……と言ったらいいのでしょうか?竜斗様のシェレールさんへの気持ちは深すぎて私も計りかねているんです。」
「そ、そうなんですか………旦那様、私のことをそんなに………」
 私は、旦那様の気持ちが分かったことでものすごく嬉しくなってしまい心がポカポカと暖かくなりました。
「……いいな……シェレール……」
「ふふっ、これが恋人の力です!」
「シェ、シェレールさん、すごいね、そんな恥ずかしいことを堂々と……」
「ふふっ、今の私に恥ずかしさとかはありませんよ。あるのは一刻も早く旦那様を助けて一緒に居たいという気持ちだけです!」
 私は、みんなに断言してから話で止まっていた足を動かし始めました。
「皆さんのことも大切に思っているので安心してくださいね。」
 ナビさんが後ろの2人にそう言うと2人とも嬉しそうにホッと胸をなでおろしていました。

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コメント

  • ノベルバユーザー341075

    最高神話からステータスがないじゃん!
    見たいのにね

    0
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