クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

282話 思いは一緒

 シェレールside
「………それで説明した通りですけど……誰か私に付いてくる人がいますか?」
 翌日の朝、私は、みんなを私の部屋へと集めてナビさんから聞いた旦那様の記憶をも取り戻す方法を話しました。
 あ、もちろん今の竜斗さん・・・・は、自室で待機してもらっています。
 別に聞かれて困ることじゃないんですが今の竜斗さんを見てしまうとまた気がおかしくなってしまいそうですから。
「……もちろん……私は……行く……」
 私の説明を受けたみんなの中で一番に手を挙げたのはクロムでした。
 そこからどんどんみんなが手を挙げていき結果全員が行きたいと言ってきました。
「みんな、やっぱり行くって言いますよね。」
「……当たり前……みんな……竜斗のこと……心配……してるから……」
「そうですよね………でも、困りました。規定人数は3人までなんですけど……」
 私は、どうしようと唸りました。
「……くじ引き?」
 クロムが可愛らしく首をちょこん傾げてそんなことを言ってきました。
「………それが一番良さそうですね。ちょっと待っていてください。」
 私は、みんなに待ってもらうように言って紙にあみだくじを書いて当たりを2個・・作りました。
「これでいいですね。」
「……待って……これ……当たりが……2個しか……ない……」
「え?当然じゃないですか。私は、行くに決まってるんですから。」
「……勝手に……決めないで……シェレールも……入れて……当たりを……3個にする……」
 クロムは、そう言って勝手に紙に当たりを増やしました。
「そ、そんな!」
「シェレール、これは当然よ。さすがに竜斗の彼女だからってここは贔屓ひいき出来ないわ。ほら、シェレールもどれを引くか決めて……って言ってもあと、一つしかないけど。」
「そんな!?酷いです!勝手に最後にするなんて!」
「シェレールだって勝手に竜斗の所に行くことを決めてたんじゃない。これでおあいこよ。」
 私は、少し項垂れながら一つ余っているのでところに名前を書きました。
 そして、くじ引きの結果は、私、クロム、白井さんの3人と決まりました。
「ふぅ、良かったです。余り物には服があるって旦那様が言ってましたけど本当ですね。」
「……やった……当たり……」
「やった〜!このごろみんなの役に立ててなかったからこれで役に立てる!」
 と、私たち3人は喜んでいました。
「全く、あなたたちったら。遊びに行くんじゃないんだからね?」
 そこにユイさんから注意を受ける。
 私たちは、反省して声を潜めながら喜んでいました。
 するとそこにナビさんが部屋の中へ入ってきました。
「行く人が決まったようですね。ユイさんもさっき言ってましたが本当に遊びに行くのではないのですから十分に気を引き締めてください。そうでないと竜斗様の記憶が戻らないどころかあなたたちの記憶もなくなるかもしれないんですから。」
 と、ナビさんは、再度注意を促す。
 そこで私たちはさらに気を引き締めます。
「………はい、大丈夫です。先程は少し浮かれてしまいましたが気を引き締めました。絶対に旦那様を助けます。」
「……私も……大丈夫……竜斗を……元に戻す……」
「わ、私も大丈夫です!柊君があのままなのは絶対に嫌だから絶対に助けてみせるね!」
 私たち3人は、決意表明をナビさんやここにいるみんなにする。
「任せたわよ、シェレール、クロム、姫乃。」
 ユイさんがそう言うとみんなも私たちに向けて言葉を送ってくれます。
 ここにいる人たちは、日々違った感情を抱いています。それはもちろん誰も一緒ではないです。
 ですが、今日、この時だけみんなの思いは一緒になったような気がしました。
 その思いとは………旦那様を助けたい!
 その思いを胸に抱いて私たちは旦那様の中に入る時、夜まで待ちました。

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